連休の中日は地域連合会(剣谷・柏堂・柏堂西町等)主催のグラウンドゴルフ交流会に参加させていただきました。今回は夙川スポーツクラブ21のグラウンドゴルフチームとの交流戦でした。剣谷第一公園で開催された交流会には、さまざまな世代の方々十数名が参加されました。
小さな子供もご高齢の方も、同じ様に楽しめる気軽な競技です。グラウンドゴルフを通じて、いろいろお話ができた有意義な時間でした。参加された皆様、本当にお疲れ様でした!
今日は9月定例会最後のご報告です。
特別支援教育事業に関連して、「重度の障害のある児童の保護者による付き添い行為について」「教職員の医療行為研修について」「公立小学校に配置された看護師の現場環境について」を質疑しました。
最初に「重度の障害のある児童の保護者による付き添い行為について」です。こちらは昨年の決算特別委員会でも質疑を行いました。
【2018年3月定例会 教育こども常任委員会予算分科会】西宮養護学校における福祉タクシーの利用について①
【2018年3月定例会 教育こども常任委員会予算分科会】西宮養護学校における福祉タクシーの利用について②
昨年の質疑は、福祉タクシーの利用に関する保護者の方からのご相談を受けた内容でしたが、福祉タクシー利用に関連した「付き添い行為への負担」という新たな課題を見つけ、改善を要望しました。
今回、改めて保護者の方から付き添いの改善に関するご相談をいただき、質疑を行った次第です。
以下、私の質疑と当局答弁です。
【質疑】
養護学校に通う重度の障害を持つ児童の保護者の方から、引き継ぎ内容が明確でない中、いつまでに終わるかも解らない付き添い行為に大きな不安と負担を感じているという話を聞いている。こうした不安や負担を解消するためにも、具体的な引き継ぎ内容を明確に保護者へ伝えた上で、付き添い行為への一定の期間を目安として伝えるべきだと考えるが、教育委員会の考えはどうか?
【当局答弁】
西宮養護学校では入学後、障害の状態の把握や医療的ケアの引き継ぎのため、一定期間保護者に付添をお願いしております。子供の障害の状態によっては長期間の付添をお願いすることもあり、ご負担をおかけしていると認識しております。議員ご指摘の引き継ぎ内容の明確化や期間の目安につきましては、今後、就学前の就学相談において、丁寧にご説明していくとともに、就学後の支援会議等において、現状の課題を確認し、目標を設定するなど、丁寧に説明してまいります。また、その内容についても、確認事項として書面に示し保護者にお渡ししてまいります。
9月12日の各報道でショッキングなニュースが飛び込んできました。愛知県内の公立小学校に通っている医療的ケアを必要とする児童の保護者は、付き添い行為を4年間実施されていました。しかし、今まで適切な支援を行わなかったことを理由に、同教育委員会に対して「障害者への差別」として訴訟を起こしました。
医療的ケア児への付き添い要求は「障害者差別」 自治体に330万円の慰謝料求め提訴(産経WEST)
このニュースを大変重く受け止めています。
この問題については、受け入れる側として命の重みという大きな壁が存在することを、まず冒頭に申し上げなければなりません。その上で、付き添いという負担行為をできるだけ保護者と一緒になって改善していく取り組みが必要です。この付き添いは、受け入れる側と保護者との引き継ぎ作業が目的です。しかし、この目的に対して保護者から「具体的に何を引き継ぎしているのか見えない」という意見があり、この認識のズレを改善することが重要です。
答弁では
■引き継ぎ内容や付き添い期間の目安を、就学前の就学相談で丁寧に説明する
■就学後の支援会議等において、現状の課題を確認し、目標を設定する
■上記を確認事項として書面に示し、保護者にお渡しする
と、概ね私の主張を受け入れた答弁となりました。
引き継ぎが明確となれば、これらの引き継ぎに必要な期間を目安として示すことも可能となり、結果として付き添いに必要な期間が一定把握できると考えます。もちろん、予定通りに行かないことも大いにあるとは思いますが、ゴール無きゴールを目指す保護者の負担を少しでも軽減させる意味において、学校側と保護者との共通の目標を掲げることは、双方にとって有益だと考えます。愛知県のような事案が本市で起こることはあまり考えたくはありませんし、訴訟を起こされた保護者も決して望んで起こしたものではないはずです。このような結果が起こらないよう、引き継ぎ作業の明確化、付き添い期間の目安の提示などによって、付き添い行為の負担軽減に取り組むよう要望しました。
今日はここまで。続きは次回に書きます。