決算特別委員会 民生分科会~コミュニティ推進事業 宮っ子の発行・配布について~

決算特別委員会 民生分科会~コミュニティ推進事業 宮っ子の発行・配布について~

昨日、12月定例会の一般質問が終わりました。来週は常任委員会があるので質問の準備を進めてます。駅立ちやポスティング作業の影響で、ブログの発信が2か月近く出来なかったことをお詫び致します。本来であれば10月に報告すべき9月定例会の民生常任委員会決算分科会の質疑内容がまだアップ出来ていなかったので、12月定例会の一般質問の報告の前にご報告いたします。

今日はコミュニティ推進事業 宮っ子の発行・配布についてです。

『宮っ子』は昭和54年10月に創刊された地域情報誌で、西宮コミュニティ協会が企画・編集、配布を市民のボランティアで行なっています。全市共通のページと地域に密着した話題を提供する地域版ページをはさみ込んだ構成で、発行は奇数月の年6回、毎回約18万7,000部を各家庭に配布しています。この事業については過去にも質問を行っています。

【平成28年9月 決算特別委員会 民生分科会】コミュニティ推進事業について① : 日本維新の会 浜口ひとしのブログ (h-hamaguchi.com)

【平成28年9月 決算特別委員会 民生分科会】コミュニティ推進事業について② : 日本維新の会 浜口ひとしのブログ (h-hamaguchi.com)


以下質問内容です。

<浜口質問>
まず冒頭に、この宮っ子の発行・配布によって得られる成果とは何かを教えてください。

<コミュニティ推進課答弁>
宮っ子の編集は西宮コミュニティ協会が行っておりますが、各地区において市民ボランティアの方々が、地域や学校での様々な活動、地域で活動する様々な人の紹介のほか、地域の歴史や新たな魅力の掘り起こしを行うなど、取材や編集を通じて、各地区の会員が地域への愛着や地域活動への関心を持つ機会となっております。この宮っ子を各戸のポストに投函することにより、手に取って見て頂く機会が格段に増すと考えており、これまでの市民意識調査等からもその事実を確認しております。日頃、地域と関わる機会のない方が増えている中、宮っ子の地域に密着した記事を通して地域の歴史や魅力を知るだけでなく、地域の活動や、活動に関わる方の思いなどに触れる事ができると考えます。また、発行や配布に関わる方にとっては活動を通して、地域活動に触れ、地域での顔の見える関係づくりの機会となっていると思われます。

<浜口質問>
宮っ子の発行部数は事務事業評価の45Pをご覧頂ければおわかりのように、年々発行部数が減っています。宮っ子は全戸配布を基本としていたはずですが、現状は全戸配布をおこなっていないのでしょうか?また、全戸配布を行っていない地域について、出来ない理由や当該地域における宮っ子の配布方法を教えてください。

<コミュニティ推進課答弁>
「宮っ子」の配布は、主に自治会を通じて配布されていますが、地域によって自治会に加入していない世帯への配布が行われていなかったり、マンションなどでは、エントランスに平置きをして必要な方が取っていかれるケースが見受けられます。これらの要因としては、配布に携わっているボランティアの高齢化や人手不足が考えられます。「宮っ子」は地域による配布のほか、支所や公民館など公共施設に置いておりますので、配布されていない御家庭には取りに来ていただいたり、インターネットを通じて閲覧をしていただいております。

<浜口質問>
私は平成28年9月28日開催の決算特別委員会民生分科会にて、配布の課題や編集の工夫など質疑を行いました。あれから約8年が経過しましたが、この間具体的な改善をどのように行ったのか進捗や成果をお答え下さい。

<コミュニティ推進課答弁>
平成30年から令和元年にかけて、西宮コミュニティ協会におきまして、配布や編集の課題解決に向けた検討会が設置されました。計4回の議論の結果、電子版のページの削減や配布ステーションの増設、未配布世帯に向けた「宮っ子」の入手方法の周知など改善策が挙がっております。これらにつきましては、令和2年の理事会で協会内での共有が図られております。このうち、令和3年度の途中からですが、ページ数の削減が行われております。これによって、編集に係る作業時間の短縮や、1冊当たりの重さが軽くなったことで、配布の負担軽減につながっております。また、インターネットでの閲覧も含め、入所方法の周知も図っているとともに、コミュニティ協会と市で情報共有しながら課題解決に向けた議論を継続しております。ただ配布の課題は解消に至ってないのが現実ですので、さらにインターネットでの閲覧をしやすくするなど、配布の課題解決に向けて新たな改善方法などコミュニティ協会とともに引き続き検討してまいります。


『宮っ子』の編集・発行にかかる費用は年間で印刷費が約4,664万円、編集委託料が約278万円、合計で約5,000万円となっており、これらは市から交付された補助金によって賄われています。地域コミュニティの醸成を目的とする事業ですが、自治会への加入が年々減少傾向にあるなど、費用に見合う効果が見込めているのか疑問です。また『宮っ子』の配布は地域負担にもなっており、全戸配布を断念した地域も一部存在しています。加えて取材から発行まで数か月必要なことから、記載された情報に目新しさが欠けていることも長年の課題です。

近年は幅広い世代にネット環境が普及し、スマートフォン等で情報を収集する方が増えています。宮っ子をネット版に完全移行することは、即日に情報を届けることか可能となるだけでなく、紙媒体を配布する負担もなく、費用対効果も優れています。現在『宮っ子』には約1,700万円の広告収入があります。この収入を活用すれば、市の補助金に頼らない活動も可能だと考えます。ローカル情報に特価した宮っ子の取り組み自体は素晴らしいと私は感じています。広告収入を維持・拡大出来る手助けを行い、補助金に頼ることなく『宮っ子』が持続可能な自立した取り組みとなるためにも、市が支援を行うよう要望しました。

今日はここまで。