活動報告12月号が完成しました。
駅立ちは来年1月9日(火)より阪急甲陽園駅からスタートを予定しています。
宜しくお願いします。
今日は新中央体育館についてです。
「中央体育館整備事業」については、前回のブログでも述べたように予定価格が当初より約33億円増加して約221億円となりました。公共施設の建設費高騰に対する市の考え方についての質問で考え方を整理させて頂いた通り、価格の上昇だけを理由に反対はしません。一方で、これだけ大規模の公共工事ですので無条件に賛成も出来ません。整備を行う必要性は最後まで追求したいと思います。
(西宮中央運動公園再整備イメージ図(清水建設株式会社提供))
つい先日、12月1日に西宮市のプレスリリースで中央体育館整備事業の落札者が決定したという発表があり、間もなくこの事業が着工されようとしています。運動公園や体育館には「中央」という言葉が付いていることから、私はこの施設整備によって、西宮市全体のスポーツが今後どのように発展していくのか、生きがい・健康・向上心・夢といったスポーツによって得られる様々な恩恵を、市民に対して如何に付与していくのかを問われる事業になると考えます。
特に部活動やスポーツ21など、子どもたちの地域スポーツ環境を取り巻く課題について、将来に向けた具体的な方針を示し、構築していかなければなりません。それが達成出来なければ、これだけの資金を投じて作った中央施設は、名ばかりの余剰な箱だったと評価されてしまいます。そこでお尋ねします。
(浜口質問)
スポーツ推進計画には、部活動に関する取り組みが一切記載されていなかった。市内スポーツ振興における部活動の位置付けはどのようなものか?また各地域のスポーツ振興における指導員不足や活動場所などの課題を市はどのように考え、今後はどのように対応していくのか?
答弁をお願いします。
(産業文化局長答弁)
初めに、市内スポーツ振興における部活動の位置づけについてですが、市内のスポーツ振興において、部活動は、子供たちの健康、教育の観点からも重要な活 動の一つであり、少子化の中でも、生涯にわたりス ポーツ活動に継続して親しむことができる機会を確保 すること。また、人間教育を基盤としたスポーツ活動 を継承、発展させることが必要だと考えております。 また、部活動は、子供たちにとって本格的なスポーツに最初に触れる大切な活動の一つです。
その後のスポーツクラブ21など、地域での活動において、多様な体験や、様々な世代との豊かな交流等を 通じた学びも含め、生涯を通じてスポーツに触れ、楽しんでいただくためにも、施設整備も含めた環境づく りは、未来の子供たちにとっても必要な取組であると 考えております。
次に、各地域のスポーツ振興における指導員不足や 活動場所などの課題についてですが、昨年実施しまし たアンケート結果でも、スポーツクラブ21やスポーツ 推進委員の認知度が低く、地域のスポーツ活動におけ る指導員不足、後継者不足は深刻な状況であると認識 しております。
若い人材が育たず、地域で活動されている方々の高 齢化や固定化については、早急に解消していかなければならない課題です。市としても、スポーツ推進委員を公募するなど、新しい人材の確保に努め、地域の活性化につなげたいと考えております。活動場所についても、市立の体育館などは予約が取りにくい状況であり、各団体とも、その確保に苦慮されております。また、施設の老朽化に対する要望も多くなっております。 少しでも多くの方々に、体育館など運動施設を快適に 利用していただくため、予約方法の在り方や、市内の スポーツができる施設の有効活用などについて、それ らを所管する部署とも協議し、連携を図り、市民の皆 様に快適なスポーツ環境を提供できるよう検討してま いります。
野球の大谷選手、サッカーの三笘選手、バスケットの八村選手など、世界で活躍する日本のトッププレーヤーの存在は日本中の子どもたちに夢と希望を与えています。数多くのトップ・プロによる質の高いプレーには、多くのスポンサーが資金を投資します。一方で、部活動の顧問をしている先生方やスポーツ21の指導員の方々は、無償ボランティアで地域スポーツ振興の下支えを行っています。私はこのギャップに違和感を持っています。
部活動やスポーツ21など、子どもたちがスポーツによって得られる連帯感や達成感は、勉強とは違う学びを得られる貴重な機会です。部活動による教員負担やスポーツ21における指導員不足の問題によって指導環境が崩れようとしている今、人や場所の課題を含む新たな体制について早急に構築しなければなりません。
この課題を解決する為にも
●部活動やスポーツ21の指導を民間のスポーツ団体に委ねること
●委ねる際に指導員の確保や経費に見合う委託費を充てること
●文化振興とのバランスも考慮し、吹奏楽や美術などスポーツ以外の文科系の部活動についても同様に考えること
●それぞれの活動場所を確保出来るよう、学校体育館などの利用の在り方について再検討をおこなうこと
などを検討していくべきです。スポーツや文化芸術を通じて子どもたちの心身の学びを育むためにも、質の高い持続可能な指導体制のあり方を検討するよう要望します。
今日はここまで。