一般質問が終わり、次に常任委員会、決算分科会と続きます。加えて、この時期は会派予算要望書の作成も重なるのでなかなか大変ですが、しっかり乗り切ります!
前回の続きです。詳細はリンク先をご参照下さい。
【2018年9月一般質問】市内の市民体育館の利用状況と課題について①
【2018年9月一般質問】市内の市民体育館の利用状況と課題について②
前回の話をまとめると
■希望が過度に集中する時間帯は体育館によって異なる
■各体育館で集中が異なる理由は、利用が高い競技種目における希望時間の集中が要因となっている
■こうした要因が体育間を借り難くしている可能性が高い
となっています。
では、この状況をどうやって改善すれば良いのでしょうか。
具体的な対応として以下の提案を行いました。
提案①【開館時間の延長】
現在全ての体育館において利用できる時間帯が朝9時から夜9時までの12時間となっています。この時間帯について、開館を30分、閉館を1時間延長することで、年間最大稼働時間が9,369時間となり、現在より1,041時間の増加となります。他市の事例としては、東京都文京区の文京総合体育館が同様の時間帯で運営を行っています。
提案②【1枠あたりの時間変更】
現在1枠の時間は2時間となっています。これを1時間半に変更することで1日の枠が6枠から9枠となり、年間では2,082枠から3,123枠、1.5倍の増加となります。
上の資料⑤をご覧下さい。こちらは市内体育館すべての抽選希望件数を時間帯別にグラフ化したものです。時間枠の変更と先ほどの営業時間の延長を合わせて実施することによって、黄色い棒グラフのように希望が分散化され、集中している希望件数が緩和できる可能性があります。
またグラフの赤い部分を見ると、11時から13時と17時から19時の希望件数が少ないことがおわかりいただけます。この原因として、昼食時や夕食時に重なり、利用がし辛いのではないかと推察しています。現状の6枠から9枠に変更することにより、食事時に被る時間帯が減り、偏りが改善される期待もあります。
一方で、
■時間変更には多額の費用が発生するシステム改修が必要
■1回あたりの利用時間が30分短縮されてしまう欠点も存在する
など、実施に向けた体育館利用者への意見を聴取する必要はあります。
しかし、この対策によって
■1,041枠が増加されること
■希望が分散することで抽選から漏れた多くの希望を更に受け入れ可能となること
を考慮すれば、この取り組みは極めて有効であると考えます。
提案③【先行及び大会予約の開催場所見直し】
幼児体操など地域による開催が必須なものを除く先行及び大会予約のうち、稼働率の高い中央や分館の先行及び大会予約については、他の稼働率に余裕のある体育館にて開催を行っていただくよう団体等へ市から提案を行うというものです。また提案を行うにあたっては、市の事業をまず率先して見直すことによって、姿勢を示すことが重要です。こうした取り組みもなく各競技団体のご理解を得られるとは到底思えません。見直しによって体育館の稼働率の緩和も図れることから、しっかりと取り組むべきです。
今日はここまで。残りの提案は次回に書きます。