今日は西宮市立苦楽園小学校の卒業式でした。保護者や地域の方々、学校関係者など多くの方に見守られながら、92名のこどもたちが巣立っていきました。同じく苦楽園小学校同窓生である私も、感慨深く今日の門出を見届けさせていただきました。生憎の天気に加えて肌寒い卒業式となりましたが、お父さんやお母さん、先生や地域の方々、そして友達に対して感謝の気持ちを込めた歌を元気いっぱいに披露してくれました。改めて卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、ご卒業誠におめでとうございました!
前回の続きとなります。以前の内容は以下のリンク先をご参照下さい。
【2018年3月定例会 教育こども常任委員会予算分科会】学校長寿命化計画について①
長寿命化について具体的にどのようなことを進めるのか、イメージしにくいかと思います。簡単に言えば、例えば40年で建て替えを行っている施設について、中間で施設修繕を行いながら80年使うというのが長寿命化のイメージです。当然80年となれば、その先に見合った使い方を考慮して施設のあり方を検討しなければなりません。例えば今後の施設が多様な利用となる可能性を踏まえ、学校施設にバリアフリー対策を実施する必要がある、といったように長期的な使い方に見合った施設を目指すのが長寿命化の意味であると私は理解しています。
しかし本市では
■地域偏在による教室不足の課題
■保育需要の高騰や留守家庭児童育成センターの整備不調などによる受け入れ課題
■子育ての街・文教住宅都市というブランドに反する子育て世代の転出超過
など、即時に対応すべき課題も多くあります。
近年における学校施設の建て替えによって、教室不足の解消や留守家庭児童育成センターの課題を解決している事例もあることから、即時に解決しなければならない課題が長寿命化によってどのように解決できるのか、という点はおさえるべき重要なポイントと考えます。
ここからは個人的な意見ですが、現在本市の学校施設の多くは修繕や改築など、必要な対応が先送りされていると感じています。総務省統計局が発表する住民基本台帳人口移動報告によると他市からの転入あるいは他市への転出状況について、本市は平成28年度まで転入が転出を上回っていましたが、29年度は逆転しています。本市は子育ての街、文教住宅都市を宣言した街として、子育てや教育に期待を持って転入される方々も少なくありません。本市における子育て・教育環境の課題が把握できる可能性もあることから、転出先の自治体を集計・分析を行う必要性も感じています。
本市における歳入はその多くを市民税が占めていることから、今後は他市からの転入が期待できる効果的な施策を検討・実施すべきです。こうした中で、教育環境向上に関連する学校への予算が不要に抑えられることはあってはならないと考えます。建て替えと長寿命化双方のメリットを明確にした上で、子育ての街、文教住宅都市としてふさわしい学校の整備を進めるよう要望しました。
また学校の長寿命化は文科省の解説書にもあるように「学校を中心とした地域のビジョンを描くもの」とあります。この度の長寿命化計画は学校を地域の核と位置付け、地域のなかで学校施設のあり方を長期的に検討する機会でもあると理解します。私は以前より学校の教室のあり方に基準を設け、教室不足の課題も踏まえながら地域の課題に沿った教室活用を進めるよう過去にも提言してきました。
【9月定例会・一般質問】学校教室の基準の作成について①
【9月定例会・一般質問】学校教室の基準の作成について②
現在教育委員会では長寿命化計画の策定に向けた検討会議を進めていますが、検討会議に地域市民の参画がないのは理解に苦しむところです。答弁では「地域の方からご意見を聴取させていただく機会を検討している」とありました。人選やその時期など具体的な検討を進めるよう重ねて要望しました。
今日はここまで。続きは次回に書きます。