【2018年3月定例会 教育こども常任委員会予算分科会】学校長寿命化計画について①


お知らせです。昨年に引き続き、今年も苦楽園中学校吹奏楽部のコンサートが苦楽園中学校体育館にて開催されます。私は残念ながら父の三回忌と被ってしまったので参加が叶いませんが、こどもたちの集大成となる演奏会を是非ご覧下さい。

■第三回Graciasコンサート■ 【入場無料
日時:2018年3月25日(日) 12:30開場 13:00開演
場所:西宮市立苦楽園中学校体育館
住所:西宮市苦楽園三番町14-1(阪神または阪急バス「柏堂町」バス停より徒歩10分)
*学校には駐車スペースがありませんので、ご来場は公共交通機関をご利用願います 

今日は学校長寿命化計画についてです。
教育委員会所管分の予算で印象的だったのは、投資的経費が平成29年度は約28億円だったのに対して、30年度は44億円と増加している点です。投資的経費の増加要因となる主な原因は、学校の建て替え等に係る費用です。現在香櫨園小、深津小、春風小、西宮養護学校等が建て替え等工事を実施しており、今後も安井小、瓦木中が建て替え等を予定しています。このように学校の建て替えには今後も含めて多くの費用が必要となります。

このような状況は全国的にも問題とされていることから、公共施設等総合管理計画に基づき、文部科学省は各地方公共団体に対して教育委員会が所管する学校施設などを対象とした長寿命化計画を平成32年度までに策定するよう指導を行っています。平成29年3月に文部科学省が発表した「学校施設の長寿命化計画策定に係る解説書」によると、長寿命化の目的として「中期的な維持管理等に係るトータルコストの縮減及び予算の平準化を図りつつ、学校施設に求められる機能・性能を確保すること」とあります。

今回は長寿命化における本市の基本的な考えと、学校施設を地域の核としたときに、地域市民の声をどのように反映させていくのか、という課題を中心に質疑を行いました。私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。

(基本的な考えについて)
【はまぐち質問】
今後予定されている学校施設の長寿命化計画を策定する目的とメリットについて、市としてどのような認識をお持ちか?

【当局答弁】
建築後30年を経過した施設が全体の約6割を占める学校施設について、今後、急速な老朽化と整備需要の急増が見込まれることから、学校施設の安全性を確保しつつ、予算の平準化やトータルコストの縮減を図るため長寿命化計画を平成30年度にかけて策定します。なお、計画を策定することにより、国庫補助金が受けやすくなるといったメリットがあります。

【はまぐち質問】
学校施設の長寿命化の目的は理解したが、一方で学校施設を建て替えることによって改善できる課題や問題もあると認識している。長寿命化という手法は今後学校の建て替えを行わないものとする為の位置付けなのか?

【当局答弁】
学校施設の長寿命化に伴い、建て替えのサイクルは延びることとなります。今後、基本的には、文科省の想定する築後80年を目途に建て替えの計画を検討することになります。結果、事業費の平準化や工期負担の分散、また少子化に伴う施設規模の低減などの効果が想定されます。一方で、委員ご指摘のとおり、長寿命化が困難なケースや、長寿命化による費用対効果が期待できない場合は、長寿命化改修ではなく、建て替えで対応します。

(検討会議について)
【はまぐち質問】
教育委員会では現在、長寿命化計画の検討会議を実施していると聞く。構成メンバーに学校関係者以外の方は含まれているのか?またどのようなお立場の方か?

【当局答弁】
長寿命化計画を策定するため、学校施設長寿命化計画策定検討委員会を設置し、検討委員会の下部組織として、学校施設長寿命化計画策定部会を設置しています。検討委員会においては、副市長を委員長に、政策局長、総合計画・まちづくり担当理事、土木局長、両教育次長を構成メンバーとしています。また、策定部会においては、教育総括室長を会長に、教育委員会のほか、政策局や土木局の部課長級職員など教育職以外のメンバーも加えて構成しています。
また、文科省の解説書にあるように内容に応じて保護者等の意見を聞く機会を検討してまいります。

【はまぐち質問】
文科省が公表する「学校施設の長寿命化計画策定に係る解説書」の中では、「建物の老朽化対策にとどまるものではなく学校を中心とした地域のビジョンを描くものといえる」と記載されている。今後地域の意見をどのように聴取し、計画に反映させる考えか?

【当局答弁】
長寿命化計画においては、外壁改修等の計画修繕についてまとめる長寿命化改修の内容と改築についての内容を主にまとめることにしております。
地域の方のご意見を参考に聴取することについて、改築の場合は、従来から対応していますが、長寿命化改修の場合、例えば、ほとんどの校舎を対象とするような大規模な改修を行う際に、地域の方からご意見を聴取させていただく機会を検討してまいります。

今日はここまで。続きは次回に書きます。