定例会も決算分科会を残すのみとなりました。
9月定例会は一般質問に始まり、委員会質疑、予算要望作成作業、決算分科会の準備とかなりの作業量でしたが、その分準備を前倒しで行っておりましたので乗り切ることが出来ました。
今日は久々に家族で王子動物園へお出かけ。長期間娘をどこにも連れて行けなかったので大満足の様子でした。帰りは大好きな三ツ豆珈琲さんへ。久しぶりの珈琲と娘も大好物のレアチーズを堪能。とても疲れたのか娘は帰ったら即寝でした。私もリフレッシュできた1日でした。
さて、前回の「今後の待機児童対策について」の続きです。
以前の内容は下記のリンクからご確認ください。
待機児童の問題は働く保護者にとって死活問題であり深刻な課題です。
子育てを家で行っている私が、保育を必要としている方々の苦悩や大変さを理解することは困難です。でも待機児童問題が働きたくても働けない環境であることを考慮すれば、解決に向けた問題意識は共有出来ていると考えます。
一方で、待機児童対策に必要な整備問題について、地域への理解が重要であることは間違いありません。前回のブログでも申し上げたように、市長答弁の内容については大筋の内容について理解はしています。子育て施設の整備について近隣住民の皆様の理解が得られなかったことについても、以前まで私も同じように子育てへの理解が至らない世の中であると多少感じたこともありました。しかし保育施設が例えばあなたの家の隣に整備されるとしたら、その環境への不安や懸念を想像することは本当に容易でしょうか?これは非常に難しいことだと理解していますし、実際にこの環境を知る方々は現状においてごく少数だと理解しています。
地域では私の娘も多くの方々にお心遣いやお声かけをいただいています。本当にありがたいと思っています。ただそんな地域のこどもたちを愛してくれている方々でも、いざ自分の近隣に子育て関連施設が整備されると聞いたら、事情は全く異なるはずです。
今までの整備が進んだ背景には、もともと子育て関連施設だったものを増改築したり、比較的地域の理解が得やすい場所だった可能性もあります。市長の答弁にもあった久保町の整備計画への理解は確かにとても有り難い事例です。しかし候補地はもともと公園なので、以前からこどもたちの存在があり、子育て施設への地域理解は得易かったかもしれません。一定子育て関連施設整備が進み、候補地も限定されてきた西宮において、今後は整備を行う場所が閑静な住宅地など、これまで以上に理解への努力を必要とする場所に限られる可能性も否定できません。だからこそ、今後整備が予定されている地域については、児童施設の整備計画によって不安な想いをされる市民1人1人に寄り添い、より丁寧な対応で課題に向き合いながら、今後一層の取り組みを行っていただくよう議場にて要望させていただきました。
西宮のこどもたちは子育て関連施設整備への理解を得られなかった地域の方々に「疎まれ、憎まれている」わけでは絶対にありません。そして子育てへの理解が得られない背景には、子育てを行う私たちにも一定の責任があると感じています。知らず知らずのうちに、こどものことでご迷惑を掛けていることもあるかもしれません。子育ての街として、育てる側、見守る側、双方の配慮が重要であり、その為にもこどもを預ける施設を整備する上で生じる課題をしっかりと認識し、市が何をやるべきかを見極めながら、施設整備を進めていかなければならないと感じます。
市議会議員の役目はこの問題に対して政策提案を行うことです。前回の一般質問で提案した送迎保育ステーション事業は、西宮市が抱える子育て施設整備問題に有効な手法の1つであると考えます。詳細な内容は以下のブログをご参照ください。
3月定例会一般質問④ 送迎保育ステーション事業の検討について
もし子育て関連施設整備が場所の問題で限界にきているとすれば、地域の理解をあまり必要としない場所への整備を検討しなければなりません。例えば場所が不便で保育施設整備の候補地にならなかった場所、例えば廃校した小学校や市が所有する公共施設等を活用し、立地の不便を補う目的も兼ねて、その場所までこどもたちをバスで送迎すれば、待機児童問題への解決に役立つと考えます。
今後も様々な提案を行い、待機児童の解消に向けて全力で取り組んで参ります。