【2019年3月定例会 一般質問】医療的ケアが必要な児童が学校に通うための看護師配置について


3月末から県議会議員選挙が始まるので、3月定例会期中ですが急ピッチで市政報告を作成しました。忙しくなることを見越して早めに入稿したのですが、印刷会社が混雑しているようで今朝の駅立ちには納品が間に合いませんでした。午後に何とか荷受できたので、早速ポスティングを開始しました。また明日から駅立ちも開始、初日は阪急甲東園駅東側からです。任期中最後の市政報告ですので、読んで下されば幸いです。宜しくお願いします!

今日は医療的ケアが必要な児童が学校に通うための看護師配置についてです。

昨年から看護師の配置によって、医療的ケア児童が春風小学校に通っています。気管カニューレを装着した児童を学校で受け入れた初めての事例でもありました。これも偏に馴れない中で春風小学校の校長先生をはじめ、担任の先生を含むオール春風小学校によるご尽力と、対象児童に配置された看護師2名や児童の保護者のご努力によって、多くの課題を乗り越えられた結果です。

こうした中で、新たに1名の医療的ケア児童が地域小学校にて来年度の入学を予定しており、一歩一歩ではありますが、医療的ケア児童が希望すれば地域の小学校へ通学ができる環境が進んでいます。

一方で、この環境を安定したものとするためには
■学校への看護師配置における『採用問題』
■配置された学校現場における『環境改善』
という2つの課題を改善しなければなりません。

学校現場に配置された看護師にとって
■配置された看護師以外は教職員のみであり、頼れる人がいない
■緊急連絡などに必要な携帯など、必要な備品が貸与されていない
■児童の状況によって出勤形態が変わる可能性があり、不安定な雇用と認識されている
■学校へ配置される看護師の給与条件が他の現場に配置されている看護師と比較して低い可能性がある
など不安材料が多く、看護師の確保は容易ではありません。

現在は市が直接公募を行い、臨時職員として学校への看護師の配置を行っています。一方で、この手法では先にあげた課題への対応が難しく、今後は新たな手法として専門医療機関と連携した看護師配置の委託を検討する必要があると考えます。

この考えに対して、市は看護師の確保ができると共に、医療的ケアや、在宅医療に知見のある医師の監督のもと、看護師が安心して勤務できるようになるなど有効であるため、今後、配置方法のひとつとして検討を行ってまいります前向きな答弁をいただきました。

専門医療機関による委託は、
■学校に配置された看護師にとって安心感をもたらす
■携帯等必要な備品の貸与が可能
■安定した雇用環境の確保に期待が持てる
■医療的ケアの経験が無い看護師への研修指導が可能
など、多くのメリットがあります。


春風小学校の視察では、医療的ケア児童に対して、まわりの児童がごく自然にふれあい、1つの輪となっていたのが印象的でした。学校でのインクルーシブ教育システムの構築の必要性や重要性を、私は現場の子供たちから教わりました。我々がすべきことは、学校でのインクルーシブ教育システムの構築をすすめ、地域の小学校に通いたいと願う児童や保護者の要望を叶えること、そしてこうした要望があたりまえのように言える環境になることだと確信しています。医療的ケア児童が希望すれば地域の小学校へ通学ができる環境の実現に向けて、検討を進めるよう要望しました。

今日はここまで。続きは次回に書きます。