【2019.1.28教育こども常任委員会】西宮浜の小学校と中学校は平成32年4月から小中一貫校(義務教育学校)として生まれ変わります!


息子が高校受験に無事合格しました。
これで一安心。楽しく充実した高校生活を過ごして欲しいです。
合格おめでとう。父も頑張りますよ。

今日は西宮浜小中一貫校についてです。

西宮浜にある西宮浜小学校と西宮浜中学校は、平成32年4月1日から小中一貫校(義務教育学校)となることが教育こども常任委員会で報告されました。

県内の小中一貫教育の取組では、平成27年度から姫路市・豊岡市・養父市の3市が文部科学省より「小中一貫教育推進事業」モデル地域に指定され、研究と課題の分析や対応策等について検討されてきました。西宮市では、平成23年度に西宮浜小学校・中学校を「小中一貫教育モデル校」に指定し、いち早く「西宮型小中一貫教育」の取組を推進してきました。

今までと何が違うのかを簡単にまとめると
■義務教育の9年間を通した、一貫した学習指導や生徒指導が可能となる。
■小学校・中学校それぞれに配置されている校長先生は、一貫校となることで1人となる。
■小学校と中学校が一つの組織となるので、相互乗り入れの授業が可能となる。
■学年は6-3制から4-3-2制へと変更され、発達段階に応じた、よりきめ細やかな指導が可能となる。(5・6年生では段階的に教科担任制を導入する予定)
と、ざっくりではありますがこのような感じです。

また西宮浜の小中一貫校は「通学区域特認校制度」を用いることも特徴の1つです。この通学区域特認校制度は教育委員会が指定した学校について、通学区域外からの通学状況や就学の条件を考慮した上で、その通学区域特認校への就学が認められる制度です。わかりやすく言えば、この新しい小中一貫校は希望すれば市内どこからでも入学が可能です。

小中一貫校での取り組みによって中1ギャップの解消が期待できる点が大きなメリットとしてあげられます。また西宮市では中学から私学へ進学する児童も多く、公立中学校の生徒数はこの5年間で698名減少しています。(ちなみに小学校では1,090名減少*教育要覧参照)西宮浜小学校でも近い将来に単学級(1学年に1クラスしかない状態)が出現すると予測され、こうした状況はクラス替えが出来ないほか、学校行事やクラブ活動などの運営に支障が出るなど課題が生じます。こうした課題についても、小中一貫校によって解決できる期待があります。


私は委員会で両校の間に走る道路を封鎖して、互いの施設を行き来できるスロープを設置すべき(上図参照)と提言しました。小中一貫校では両校生徒や教職員の方々が往来することが増えると考えます。仮設スロープの設置によって移動時の安全性が高まります。また給食の献立等を調整することで、どちらか一方の給食調理室でまとめて給食を作ることも可能です。仮設スロープの設置によって、他校舎への給食運搬が可能となり、結果として給食施設を1つ減らすことが出来ます。

またマリーナという特徴を活かし、ヨット部の創設にむけた検討を行うことも有効です。西宮浜にはヨットハーバーがあり、ヨットを楽しむ大人の方だけでなくヨット部の大学生も活動しています。こうした方々に協力を依頼して、こどもたちがマリンスポーツの楽しさと自然の厳しさを学べる環境を作ることも有効です。

この小中一貫校の取り組みは、今後の少子化に伴い他の地域でも検討が必要となる可能性があります。西宮浜の小中一貫校がパイロット的な取り組みとなるよう、今後も注視して参ります。