【2018年9月決算特別委員会分科会】インクルーシブ教育の構築が地域へと移行される中、保護者や現場の負担を軽減することが求められています!③


阪急苦楽園口駅駐輪場の機械が新しくなりました。以前はコインを挿入し、抜いた鍵を持ち歩くという仕組みでした。鍵を紛失したら対応が困難なことから、今回から清算方式に変更されています。最初はどこに挿せばいいのか戸惑ってしまいました(チェーンの先端を写真のように下の部分に挿入します。)が、今までよりも手軽に駐輪が出来るようになったと感じています。市の報告では、この機械の整備によって、自転車が2台増、バイクが1台増、計3台増となりました。とは言え、駐輪場はまだまだ不足しています。市は現在新たな駐輪場の整備について検討を行っていますので、進捗があればご報告致します。

今日は「公立小学校に配置された看護師の現場環境について」です。

本市では公立の小学校に医療的ケアが必要な児童が通っています。この学校には看護師2名が配置されていますが、現場から緊急時の連絡手段の確保として、学校現場に携帯電話を支給して欲しいという要望が以前から上がっていました。医療的ケアを必要とされる児童の付き添い行為は、数分でもその場から離れることが困難です。西宮養護学校では9名の看護師が在籍していますが、公立の学校では看護師1名となっています。学校現場での医療行為が保護者か看護師しか行えないことを考慮すれば、こうした現場の要望には適切に対応を行うべきです。

【はまぐち質疑】
今後小学校に通う医療的ケアが必要な児童に配置された看護師について、保護者等への連絡の手段が課題とされていたが、現在の対応はどのようになっているのか?

【当局答弁】
当該児童の在籍している特別支援学級固定電話を取り付け、担任や看護師が、職員室や保護者などへ直接連絡が取れるようにしました。

市の対応は一定評価するものではありますが、児童は他の教室や運動場、体育館にも移動します。固定電話では医療行為に関する安全対策が不十分となることは明確です。

今後は公立小中学校における医療的ケアの必要な児童の受け入れが増える可能性があります。しかし、学校という慣れない環境に配置されるという不安もあることから、小中学校への看護師の配置は決して容易ではありません。こうした状況を考えれば、現場での不安や課題を改善し、看護師の方が安心できる環境を整備することは重要です。教職員の研修の必要性を質疑した際、教育委員会は「子供や保護者が安心して学校に通うことができるよう、看護師の効果的な配置を検討する」と答弁しています。しかし、今回の固定電話という対応は保護者や看護師の安心を担保したものではなく、答弁の趣旨とは矛盾していると感じます。

学校現場の看護師の方が必要とされる携帯電話について、速やかに支給を行うよう要望しました。

今日で9月定例会のご報告は以上となります。
読んで下さり、ありがとうございました!