公立幼稚園のあり方については、幼稚園・保育所両方を利用する保護者の需要に沿った内容であるべきだと考えます!①【教育こども常任委員会2018.7.03】


今年も西口公園で開催される西口町夏まつりの季節がやってきました。早朝から地域の方と一緒に夏まつりの準備をお手伝いさせていただきました。終わった頃には持ち込んだ汗拭きタオルがびっしょりでした。こどもたちが喜んでもらえるようにと、毎年地域の方々のボランティアによって開催して下さっています。本当にいつもありがとございます!

この度の教育こども常任委員会において、教育委員会より「西宮市立幼稚園のあり方2」が示されました。

市は平成27年1月に「西宮市立幼稚園のあり方について」を公表しました。
西宮市立幼稚園のあり方について
このあり方には
■「西宮市立幼稚園の休級及び休園等に関する規程」に基づき、地域の就園環境を踏まえた公立幼稚園の適正配置
■就園奨励助成金の増額による保護者負担における公私間格差の是正
■多様化する保育ニーズへの対応も含めた考え方や今後の方向性
などを示しています。

一方で
■その後の就学前児童数やニーズの変化による市内待機児童数の悪化
■国が検討を進めている幼児教育の無償化
■インクルーシブ教育システム構築に必要とされる幼稚園の特別支援教育の推進
など、
今後の公立幼稚園が適正配置後に担うべき役割について方向性を示すことが必要とされることから、公私立幼稚園懇話会による公私立の全市的な幼児期の教育のあり方に向けての議論や、保育所等を所管する市長部局との議論を踏まえ、新たな「西宮市立幼稚園のあり方2」を策定しました。

あり方2の内容に入る前に、本市の現状について資料で解説します。

①本市の就学前児童数は減少傾向となる可能性


就学前児童は平成 18 年度以降減少傾向にあり、今後もその傾向が続くと予測されています。
*就学前児童=小学校に就学する前の子ども(0~5 歳児)

②保育需要は急激に増加、逆に幼稚園需要は横ばい


平成10年と平成29年を比較すると、保育需要は13.00%から28.64%と増加し、平成19年以降は急激な伸びとなっています。一方で、幼稚園需要は多少の増減はあるものの、ほぼ横ばいとなっています。

③就学前児童の居場所について、半数近くが在家庭


本市の就学前児童の状況を見ると、在家庭等(認可保育所、幼稚園の利用者以外を示し、認可外保育施設、児童発達支援等の利用者を含む)が41.45%、10,976人となっています。

④市内幼稚園の在園者数は減少傾向


幼稚園の在園者数は、公私立ともに平成20年度以降減少傾向が続いています。

⑤幼稚園入園者の将来推計は2割から最大5割減少の可能性


2040年でみると幼稚園就園者数は市全体で現在より30%近く減少する予測となっていますが、地域ごとに見ると、10%未満から50%以上までと地域差が大きくなっています。

⑥公立幼稚園は2020年までに13園まで減少


西宮市立幼稚園の休級及び休園等に関する規程に基づき、公立幼稚園の施設数は最終的に13園まで減少します。

このような状況を踏まえ、「西宮市立幼稚園のあり方2」では
1.これまで培ってきた公教育の始点として、幼児教育を継承・発展する役割
2.多様な教育的ニーズに対応する拠点としての役割
3.地域との結びつきを生かした子育て支援における拠点としての役割
これら3つの方針を示しています。

今日はここまで。続きは次回に書きます。