医療的ケアが必要な児童を初めて受け入れた春風小学校を視察しました!


朝に娘から絵をプレゼントしてくれました。新しく覚えた押し花付きです。娘は花がとても好きで、「赤ちゃんが生まれたらママとガーデニングをする」と、楽しそうに話してくれました。


昨日は医療的ケアが必要な児童を初めて受け入れた春風小学校の視察に行ってきました。

児童は肢体不自由に加えて、呼吸がしやすいように人工呼吸器によって呼吸管理を行っています。気管カニューレ(気管を切開して酸素を送り込む為のチューブ)を装着した児童は、適時痰の吸引を行わなければならず、これは医療的ケアに該当します。

医療的ケアが必要な児童が地域の小中学校に通う場合は、保護者の方が付き沿うか、看護師の配置が必要となります。しかし学校に保護者の方が毎日通うことは負担も多く、この度春風小学校では看護師の配置が実現したものです。

西宮市の小中学校ではこうした医療的ケアの必要な児童に看護師が配置された事例が少なく、春風小学校でも初めてのこととあって、学校と保護者、看護師、教育委員会が一体となって毎日手探りで体制の構築をして下さっています。

入学から2ヶ月近く経っていますが、保護者の方のお話では幼稚園の頃は休みがちだったのが、学校に通い始めてから体調が安定し、現時点でたった1日しかお休みされていないそうです。この日は同じ1年生の友達と一緒に図工の授業に参加していました。お友達のみんなと触れ合うことで、表情が豊かになったそうです。また周りのお友達も積極的に児童と触れ合っている光景を見ることができました。

西宮養護学校の必要性は十分理解した上で、地域の小中学校での学びもインクルーシブ教育の観点から、大変重要だと実感しました。児童にとって最良の選択ができる環境が必要です。今日の視察では
■医療的ケアが実施できる看護師の配置
■エレベーターやスロープ等、児童の障害の状態に応じた学校施設の整備
■福祉バギーを利用する児童の通学における送迎の課題
■受け入れ側となる学校の支援体制
などが課題であると感じました。

春風小学校の視察は多くの学びを得た貴重な時間でした。
視察を受け入れて下さった春風小学校、並びに保護者の方、教育委員会の皆様、お忙しい中本当にありがとうございました!