今日は市立幼稚園のあり方Ⅱの策定に必要な需要の把握についてです。
こちらは質疑は行わず、意見・要望のみを議場にて申し述べました。
現在市は市立幼稚園のあり方Ⅱの策定に取り組んでおり、その作業も終盤であるとの報告を市から受けました。私は昨年3月定例会の一般質問にて、本市では保育所の待機児童問題だけでなく、一部の地域では幼稚園の入園も困難な状況にあるのではないか、という課題を取り上げました。
【3月定例会・一般質問】就学前児童施設の適正配置と今後の整備について①
【3月定例会・一般質問】就学前児童施設の適正配置と今後の整備について②
【3月定例会・一般質問】就学前児童施設の適正配置と今後の整備について③
【3月定例会・一般質問】就学前児童施設の適正配置と今後の整備について④
幼稚園に入園が叶わない児童の実態について、市は全てを把握出来ていません。しかし、保護者からの訴えや地域を走る市外幼稚園の送迎バスを見かける度に、私の「幼稚園の入園が困難な状況にある」という疑念は深まるばかりです。私は過去の一般質問や教育こども常任委員会の場で、入園が困難とされる地域において、その実態を把握するためのアンケートを実施するよう重ねて要望してきました。
アンケートによって需要の把握を行うことは、決して幼稚園だけの問題に止まりません。保育所の待機児童が未だ解消されない中で、国が進める幼児教育無償化によって、今後は幼稚園に預けようとしていた保護者の方々が保育所に預ける可能性もあり、今後の動向に注意が必要です。保育需要が今後も伸び続ければ、新たな保育所整備をさらに加速させなければなりませんが、本市では保育所を整備できる有効な土地が少なくなりつつあります。こうした現状において市が検討しなければならないのが、
■一定余裕のある私立幼稚園で受け入れができるようにするための方策
■定員に対して3分の1程度となっている市立幼稚園の役割
です。
幼稚園や保育所を利用する保護者を対象にアンケートを行うことによって、保護者がどのような働き方を望んでいるのか、幼稚園や保育所などを選ぶポイントは何かなどを把握することは、今後必要とされる対策への検討に活用できると考えます。そしてその検討の中で、最終的に市が運営する幼稚園が担うべき役割とは何かを導き出し、市立幼稚園のあり方Ⅱに反映されるべきだと考えます。
市に対して幼稚園の入園に関する実態の把握と既存ストックの活用を目的とした、対象となる保護者へのアンケート実施を引き続き要望しました。
今日はここまで。次回で一般質問の報告は最終回となります。