先月に娘が初めてキッザニアを体験しました。キッザニアは実在の企業がスポンサーになったパビリオンで、お菓子工場や、消防署、病院、デパートなど、こども自身が興味のある仕事を選び、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことが出来ます。本物そっくりのユニフォームや道具を使って、リアルな仕事を体験できるだけでなく、キッザニア内で使えるお金をお仕事の報酬としてもらって施設内のショップで買い物もできます。娘はお寿司やネイル、赤ちゃんのお世話、ケーキや石鹸作りなど様々な体験をしました。小学生のお兄さんやお姉さんに混じって作業をしている彼女の目は真剣そのものでした。やはりキッザニアのオペレーションが本物に近くなるよう工夫されていることが大きなポイントだと感じました。「ごっこ」ではなく「本物」を体験させることは大切ですね。「本物」を知ることに年齢はあまり関係ないのだと実感しました。西宮のこどもたちには、このような機会をできる限り多く与えてあげたいですね。将来娘はどんな仕事につくのか、今から楽しみです。
今日はトライやる・ウィーク推進事業についてです。トライやる・ウィークは兵庫県が1995年の阪神・淡路大震災を機に、職場体験などを通して地域について学び「生きる力」を育むことを目的として、中学2年生を対象に1週間の期間で実施している事業です。
私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。
【質問】
トライやる・ウィーク事業の目的には地域交流の他に、生徒自身が将来における仕事を創造するきっかけづくりという役割もある。参加する児童、活動を支援する学校や保護者、受け入れ先となる事業者、それぞれにおいて、目的への効果を高めるために検討すべき課題とは何か?
【回答】
この事業の充実の鍵は、関係者の事業趣旨の理解にかかっていると考えます。この事業が、「生徒の主体性を尊重した様々な活動や体験を通じて、豊かな感性や創造性などを自ら高めることができるよう支援する『心の教育』であること、多様な社会活動経験を通じ、生徒のキャリア形成を支援するものであること」を、生徒自身、学校、保護者、事業者が十分理解し、事前事後学習もこの目的に添ったものであることが大事です。この事業を機に自分の将来のことについて思いを深めていく生徒たちのキャリア形成の支援のために、事前事後に、事業所の活動内容やその社会的意義、そこで活動する(働く)方たちの職業観などをうかがう場面などを設けていくことなども効果的かと考えます。
こどもたちに自分の将来の仕事について、創造する機会を与えるこの取り組みはとても重要です。必ずしもこの機会で将来の目標を発見できるとは限りませんが、社会で活躍することへの価値や重要性を少しでも理解することや、早い段階で目標を見つける手助けとなることは、こどもたちにとって有効だと考えます。
平成28年のトライやるウィークの活動をまとめた冊子によると、課題に関する受け入れ事業者の意見として、「第一希望と第二希望ではモチベーションが違う」「活動への変化が欲しい」「実施の趣旨をしっかりと理解させて参加して欲しい」という意見がありました。ただ参加させるだけでの取り組みでは、この事業の目的をこどもたちが理解できない可能性があります。就職のきっかけ、仕事の良い部分や悪い部分、必要な資格の有無、やり甲斐などこどもたちの関心に応じて、例えば様々な職種に関わる市民から聴取したビデオレターを、給食時間等を活用してトライやるウィーク実施前にテレビで流す取り組みも有効だと思います。また事業者の了承があれば、第一希望が叶わなかった児童に対して、トライやるウィーク後に個別で参加できるような仕組みも有効です。
トライやるウィークを実施する上で、事業所の確保も課題となっています。こちらについても、産業文化局と連携して事業所を紹介してもらうなど協力体制も必要です。参加する側も受け入れる事業者も、相応が実りある事業となることがこの事業にとってあるべき姿だと思います。効果的な事業となるよう、以上の内容について検討するよう要望しました。
今日はここまで。