【教育こども常任委員会 決算分科会】子どもの居場所づくり事業について


今日は素晴らしい秋晴れの中、甲子園球場で小連体が開催されました。午前中のみの観覧でしたが、同じように小・中連体を体験している私としては感無量でした。児童にとって良い経験となりましたね。明後日に開催される中連体も楽しみです。皆さん、本当にお疲れ様でした!

今日は子どもの居場所づくり事業についてです。西宮市は放課後の子供の自由な遊び場を設けるための「西宮市子供の居場所づくり事業」を進めています。この事業は、放課後の小学校の運動場や教室、公民館等の社会教育施設を活用して子供の居場所となる活動場所をつくり、子供の自主的な遊びや学習を通して子供の育ちを支援するものです。安全かつのびのびと児童が遊べる環境として学校の校庭は理想である一方で、児童が怪我をした場合の責任が学校に大きな負担となることから、一定のルールや人員を配置した上で校庭や教室を解放しています。

以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。

【質問】
居場所づくり事業における1校あたりの実施コストはどの程度なのか?

【答弁】
<事業メニュー別 概算コスト>
①CN常駐型(CN1名を学校に常駐させ屋外と屋内で事業を実施)・・・1校 約650万円/年
②ルーム型Ⅰ(CN1名が2校を担当し学校の屋内のみで事業を実施)・・・1校 約400万円/年
③ルーム型Ⅱ(公民館の集会室を活用して事業を実施)・・・週1回の場合 1館 約50万円/年
④学校地域等連携型(学校等の取組を支援し居場所を充実する)・・・実施内容によってコストは変わるが週1回見守り要員を2名配置した場合、1校区 約20~30万円/年
*CN=コーディネーター

【質問】
放課後の居場所という目的では、教育委員会以外でも事業が実施されているが、これら事業を整理・一本化する考えはないのか?

【答弁】
実施内容が類似している部分については整理していく必要があると考えています。但し、各事業趣旨に違いがあることから、事業の整理・一本化によって各事業が本来果たすべき役割が失われたり低下したりしないよう、慎重に検討する必要があります。

【質問】
試行実施は間もなく3年を迎える。今後の方針をそろそろ示すべき時期にきていると考えるがどうか?

【答弁】
昨年から新たに事業経費を抑えた事業メニュー(②~④)の試行も進めています。現在、試行結果を踏まえ、来年度に向けて方針を示せるよう検討中であります。

【質問】
今後の方針を示す上で、放課後の主役となる児童から放課後の居場所について意見を聴取する必要があると思うが、市はどのようにお考えか?

【答弁】
子供たちのニーズや意見も踏まえて今後の方針については検討する必要があると考えます。そのためコーディネーターを配置している学校では毎年アンケート調査を実施しており、子供の意見も聞いております。居場所を提供する上では、安全面や施設の管理面などから様々な制約も有ることから、完全に子供たちのニーズに対応させていく事は難しいと考えますが、今後もできるだけ子供たちの意見に耳を傾け、子供の視点にも立って事業のあり方や他の事業との連携などについて検討したいと考えております。

昨今の放課後の居場所に対する考え方は、安全性を重視した保護者の意向が強く表れていると感じます。確かに安全性は重要なことですが、公園でボール遊びや大声で走り回るだけで市に苦情がくる実態を考えると、せめて放課後だけでものびのびとこどもたちの意向を尊重して遊ばせてあげたいと思う方も一定いらっしゃると考えます。今後の放課後の居場所がどうあるべきかについて、こどもたちの率直な意見を是非聞きたいです。当局は「完全に子供たちのニーズに対応させていく事は難しい」と回答してますが、難しいのかどうかは、そのニーズを聞いてから判断しても良いのではないかと思いますし、そもそもこども達にとって放課後のニーズとは何かをもっと詳細に知りたいです。放課後の主役はこどもたちです。彼らの意見をまず聞いた上で、放課後事業のあるべき姿を検討すべきだと考えます。対象となる市内全校生徒に数分でアンケートを実施することはそれほど難しいことではないと認識することから、市に対してこどもたちへの放課後に対するアンケートの実施を要望しました。

今日はここまで。