先日の小連隊に続き、昨日は中連体を観覧しました。中学生になると演技や競技の見応えも増します。リレーや1500mなど、学校別対抗なので観客席にいる生徒たちも熱心に応援していました。男子リレーでは母校の苦楽園中学校が見事1位となり、懐かしさと嬉しさでお腹がいっぱいの中連体観覧でした!皆さん本当にお疲れ様でした!
今日は図書館管理運営事業についてです。
西宮市には中央、北口、鳴尾、北部の4つの図書館と、越木岩、段上、上ヶ原、甲東、高須、山口、若竹の7つの分室があり、市民の教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的として設置・運営を行っています。図書館の利用は全ての市民にとって利便性を考慮しなければなりません。
以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。
【はまぐち質問】
図書館の利用に必要な図書カード登録者のうち、市内在住の登録総数、さらに町別の人数はどのようなものか?また登録された情報の中で、転居等理由で存在しない可能性もある。図書カードの更新日はあるのか?
【当局答弁】
市内在住の登録者数は、平成29年3月末現在122,541人です。町別の登録者数は現在、把握できておりませんが、登録者の分布を確認することも今後の図書館サービスの向上に繋がると考えますので、正確なデータを把握するためにもシステム担当課と協議のうえ進めてまいります。また、利用登録の更新は3年ごとに行っていますので、利用者の転居等の異動情報は一定把握できていると考えおります。
【はまぐち質問】
図書館は多くの方に利用されるべき施設だが、現状存在する図書館の場所に対する課題はあるのか?またより多くの市民の方々が図書館を利用するためには、どのような場所が適切だと市は考えるのか?
【当局答弁】
本市図書館では、全市の貸出冊数が微減するなか、西宮北口駅に直結している北口図書館の貸出冊数が増加傾向にあり、主要ターミナルに近い立地も重要と考えますが、本市の図書館ネットワークは、平成21年4月の中央図書館山口分室の開室をもって一定の整備を完了したものと考えております。本市では、各拠点館が地域性を考慮し、市民生活に必要な情報や市民が抱える課題に対しての情報を、重点的に収集・提供するなど課題解決支援サービスの充実に取り組むことで図書館利用の促進を図ることが重要と考えております。
【はまぐち質問】
図書館事業に従事する正規・嘱託・技能労務職それぞれの職員人件費総額と施設の維持・管理費はどのようになっているのか?また7分室の民間委託先と委託料、契約方法はどのようになっているのか?
【当局答弁】
下記のとおり回答いたします。いずれも平成28年度経費です。
正規職員人件費 26人 210,412千円
技能労務職人件費 4人 35,558千円
嘱託職員人件費 54人 211,988千円
※人件費には共済費を含む。
施設維持管理事業の主な経費(決算額136,511千円)
光熱水費 26,874千円
修繕料 3,362千円 北口図書館AVホール照明器具取替修繕ほか
委託料 60,017千円 教育文化センター常駐警備業務ほか
工事請負費 4,119千円 教育文化センター2階中央便所洋便器設置工事ほか
負担金補助及び交付金 34,529千円 北口図書館施設管理共益負担金ほか
7分室の委託料 58,968千円
委託先 ナカバヤシ㈱
契約方法 市契約担当課による指名競争入札
当局の回答では、図書カード登録者の地域別登録実態は把握していないことがわかります。図書館を利用する方の居住地域を把握することは、図書館の利便性を検証する上で重要です。「本市の図書館ネットワークは、平成21年4月の中央図書館山口分室の開室をもって一定の整備を完了した」とありますが、地域別の利用者数の把握を行った上で、改めて利便性について検証いただきたいと思います。
より多くの市民の方々が図書館を利用するために適した立地について、答弁では「西宮北口駅に直結している北口図書館の貸出冊数が増加傾向にあり、主要ターミナルに近い立地も重要」とありました。例えばJR沿線では西宮駅南にあるフレンテ西宮では2階と3階の床を市が所有しています。また阪神沿線では甲子園駅南にイオン甲子園店が閉店し、現在新たな企業が入店予定です。このような沿線上の大型施設に図書館を整備することで、沿線上にお住まいの方々の利便性が向上することから有効です。加えて近年の民間書店では、店内にカフェスペースを設けた上で、購入しなくても自由に雑誌を読む環境を整備する新たな販売スタイルが増えています。市内全図書館の維持管理費は人件費も含めておよそ6億円となっていますが、このような書店に図書館を併設することで、雑誌や新書などは民間書店に任せるなど図書館で扱う書籍のの区別化を図ることが可能です。結果として仕入れコストを削減できるだけでなく、維持管理コストの削減も可能なことから有効な取り組みとなる期待が持てます。
地域に7箇所ある分室についても、年間の委託料としておよそ5900万円を市が委託先に支払っています。この分室についても、学校の図書室を分室化して活用するという考え方もあります。文部科学省のHPにある「学校図書館の機能・役割」の中にも「学校図書館を地域住民全体の文化施設と位置付け、放課後や週末に、他校(他校種の学校)の児童生徒や地域の大人にも開放する」と記載されおり、市内に40校ある学校の図書館を活用することは有効な取り組みだと考えます。また家から外出できない寝たきりの高齢者や障害のある方などに対しても、ネット上で本を選び郵送によって本の貸し借りが出来るサービスや、電子書籍などの導入によって自宅に居ながら書籍を読むことができる取り組みも、幅広い市民ニーズに対応できることから有効です。
図書館法第二条の定義には「図書館とは、図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設」とあります。現状における利用実態の把握に努め、公立図書館が担う役割を改めて整理した上で、より多くの西宮市民にとって利便性の高い図書館となるためにも、今後のあり方を検討するよう要望しました。
今日はここまで。