【教育こども常任委員会 決算分科会】入園関係事業について


先週の土曜日は市役所前にて市民まつりが開催されました。西宮市議会では、昨年に引き続き2回目となる議会体感ツアーを実施しました。市議会について少しでも多くの方に知っていただこうと始めた取り組みです。天候は生憎の雨となってしまいましたが、たくさんの方にご参加いただきました。私も15時の部で初めての進行役をさせていただきました。振り返ると私の回は反省点も多い進行となってしまいましたが、全体的には参加者の方に満足いただけたと実感しております。次回の開催に向けて、さらに多くの方が市議会についてご関心を持っていただけるよう努めて参ります。お越し下さった市民の皆様、本当にありがとうございました!

今日は入園関係事業についてです。入園関係事業は市立幼稚園にかかわる事業です。
越木岩・甲陽園・苦楽園・夙川などの地区は保育所だけでなく幼稚園施設も足りない可能性があります。一部の保護者は未だに幼稚園へ入園待ちの状態です。私は平成29年3月定例会で幼稚園需要の把握を目的としたアンケートの実施を提案しましたが、市は難色を示しています。現在公立幼稚園のあり方について現在検討を進めていることから、幼稚園における待機児童の有無を明らかにすることは極めて重要です。

従来であれば休級・休園規定に沿って休園の危機にあった市立越木岩幼稚園は、今年の3月に行われた教育こども常任委員会にて存続させるとの報告がありました。詳しい内容については過去のリンクをご覧ください。
西宮市立越木岩幼稚園入園式

以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。

【はまぐち質問】
越木岩幼稚園の休園を見送る判断に至った経緯の中で、近隣の私立幼稚園における4歳児童の受け入れ状況は考慮されたのか?

【当局答弁】
休級休園の検討にあたっては、周辺公私立幼稚園での受け入れ可能人数を常に確認しております。この場合には、H29年3月の常任委員会で所管事務報告をさせていただいています。この地域では、就学前童数が近年増加傾向にある上に、神原小学校区での大型マンション開発が確定していることなどから、更なる就学前児童数の増加が想定されること、同じ大社ブロックの夙川幼稚園・大社幼稚園共に4歳児定員を充足しており、市立幼稚園のニーズも比較的高い地域であること、さらに苦楽園口幼稚園の閉園により受入枠が縮小する見込みであることから、地域の幼稚園の総定員を勘案し、休級休園を見送ることとしたものです。

【はまぐち質問】
所管事務報告で示された各私立幼稚園の受け入れ可能人数は、定員総数から園児数を差し引いたものだが、定員より少なく募集している園も存在することから実際の受け入れ可能人数はもっと低いと認識するがどうか?

【当局答弁】
園の建学の精神その他の理由から、毎年秋の園児募集人数でみると、認可定員より少なくなっている園もあることは、こども支援局とともに認識しております。

【はまぐち質問】
苦楽園口幼稚園が閉園を予定しており、今後は対象となる幼児の受け入れ先が課題となる。公立幼稚園は4歳からの受け入れしか実施できない中で、近隣の私立幼稚園の受け入れ状況をどのように把握しているのか? 

【当局答弁】
私立幼稚園の受入状況につきましては、こども支援局から数値の提供を受け、定員および園児数の状況を把握しているところです。秋の園児募集時につきましては、各園のホームページや子育てガイドを参照するなどして把握しております。

平成29年3月に教育こども常任委員会で報告では、休級・休園の規定に該当した越木岩幼稚園を存続させた理由として
●マンション開発による児童数の増加
●市立幼稚園需要の高さ
●私立苦楽園口幼稚園の閉園
を上げています。

しかし越木岩幼稚園が受け入れできる対象は4歳であり、3歳からの受け入れを行っている苦楽園口幼稚園閉園後の受け入れ先とはなりません。幼稚園への入園問題は苦楽園口幼稚園が閉園する前から慢性化していたと考えられ、今後は益々私立幼稚園の受け入れが困難となり、幼稚園でも待機児童が発生する可能性が高くなるのではないかと懸念しています。私立幼稚園による対応策の検討について、市から要請を行うよう要望しました。また私立幼稚園での対応が困難な場合、市が担う役割についても私立幼稚園との協議の上、検討するよう重ねて要望しました。

今回の衆議院選挙で大勝した自民党は幼児教育の無償化を掲げています。詳細についてはまだわかりませんが、幼児教育の強化を図る上で幼稚園の待機児童を放置したまま政策を推進することは本末転倒です。幼児期の1年間はこどもの育ちの中でとても大切な期間です。その1年を軽視することはあってはなりません。西宮市は子育ての街であるはずです。可能なかぎり、西宮市で幼児教育を望む保護者の選択肢が広がるよう、今後も改善に努めて参ります。

今日はここまで。