【9月定例会・一般質問】印刷に関する課題と改善策について⑤


先ほど18日から3日間の管外視察を終えて西宮市に帰ってきました。今回の視察先とテーマは以下の通りです。

【1日目】
埼玉県戸田市 『産官学民による先進的な教師力向上』
【2日目】
千葉県松戸市 『子育てコーディネーター事業について』
千葉県船橋市 『小中学校運動部活動指導者派遣事業について』
【3日目】
石川県 『在宅育児家庭への支援について』

それぞれの取り組みは大変参考になるものばかりでした。
これから視察レポートを作成します。市のホームページにも掲載されますので、ご覧いただけると幸いです。
各視察先では各役所の皆様に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

前回の続きです。以前の内容は下記のリンクよりご確認ください。

印刷に関する課題と改善策について①
印刷に関する課題と改善策について②
印刷に関する課題と改善策について③
印刷に関する課題と改善策について④

前回の内容をまとめると
■各課の事務負担の軽減と効率化に資する目的として、市は比較的簡易な印刷物を扱う庁内印刷事業を行っている
■庁内印刷事業にかかる費用は人件費も合わせておよそ3,581万円である
■庁内印刷で作成されたものと同量の印刷物を民間業者で試算した場合の費用はおよそ1,663万円となり、半額以下となった
■庁内印刷のコストを下げるためには、より多くの印刷業務を請け負わなければならない
となります。

以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。

【はまぐち】
コストの削減を進めるためには、さらに多くの印刷業務を請け負う必要がある。各課の事務負担の軽減と効率化を図る上で、あとどの程度の印刷業務を請け負うことが可能なのか?

【当局答弁】
庁内印刷は、前年度に各課に対して、次年度の依頼計画を照会し、印刷時期と種類、印刷量を集約いたします。庁内印刷では、印刷に加え、希望に応じ、2つ折、3つ折などの紙折りや複数枚の帳票をセットする糊付け、ミシン目加工、穴あけ加工もしております。 これらの作業も勘案しながら、印刷時期の集中などで業務量が過大なものとならないよう、また、効率的に業務が遂行できるよう、原稿提出時期を調整するなどして、各課に印刷の可否を通知しております。平成29年度は提出された印刷依頼計画のほぼすべてに対応しております。 「さらに、どの程度の印刷業務を請け負うことが可能なのか」とのご質問でございますが、 印刷を希望する時期や分量、種類、加工の有無などにより、受け入れ態勢の状況が異なりますことから、一概にお答えをすることはできませんが、新たな印刷希望に応じて、印刷スケジュールの調整などを行い、可能な限り対応してまいります。

【はまぐち】
庁内印刷にかかる費用は、妥当であるという根拠が存在しない。印刷にかかるそれぞれのコストを民間の印刷業者と比較を行い、根拠を示すべきだと考えるがどうか?

【当局答弁】
庁内印刷は、各課の事務負担と効率化に資する効果があることに加え、緊急時や非常時に必要かつ柔軟な印刷対応が可能といったメリットなどに基づき、自治体として、一定の体制を備えることが必要であると考えております。 一方で、市としても業務を行うにあたって、コスト意識を持つことは必要であると考えております。 議員のご指摘によれば、庁内印刷と民間の印刷業者とのコストの差はおよそ1918万円とのことでございますが、本市としましても、今後民間業者に発注した場合とのコスト比較なども行いながら、より効率的に業務を進めていけるよう取り組んでまいります。

目的とメリットが費用と見合うのかという視点は、税金を扱う上で重要です。庁内印刷のコストは民間業者と比較すれば高くなっている可能性があります。またこれら全ての印刷物を外部に委託すれば、市内印刷業者への育成と繁栄にも貢献できるという考え方もあります。まずは費用について詳細な比較と検証を要望しました。さらに庁内印刷でコストを下げる場合、今以上に印刷業務を請け負わなければなりません。庁内印刷の目的は、各課の事務負担の軽減と効率化です。今後は今以上に印刷業務を請け負い、各所管の業務を減らして効率化を図るよう要望しました。

印刷に関する課題と改善策については以上です。
次回は学校教室の基準の作成について書きます。
今日はここまで。