【9月定例会・一般質問】ヒアリに関する本市の対応について


時折娘が私にくれるお手紙。最近、娘の描く絵のクオリティが高いのに驚いています。個人的な見解ですが、絵を書く行為はこどもにとってとても重要だと感じています。最近では字を書くことにも興味を抱き始めているので、この時期に多くの経験をさせてあげたいですね。

今日はヒアリに関する本市の対応についてです。

ヒアリとは南米大陸原産の膜翅目(まくしもく)・アリ科・フタフシアリ亜科(あか)に属するアリの一種で、世界の侵略的外来種ワースト100にも選定された凶暴な昆虫です。主にアルカロイド系の毒と強力な針を持ち、刺されると強く激しい痛みや腫れを感じます。ごくまれではありますが、アレルギー症状の中でも特にアナフィラキシーショックが起きる場合は死亡することもある為、こどもには特に注意が必要です。

環境省のHPによると、ヒアリが最初に日本で確認されたのは兵庫県尼崎市で平成29年6月9日でした。その後も兵庫県神戸市など14の自治体で発見されました。その多くは船から陸揚げされたコンテナからとなっています。ヒアリは中国・広州市の港から出航した貨物船で運ばれたコンテナによって日本に持ち込まれたと推測されており、ヒアリが発見された場所では環境省の職員によって個体の殺虫処分、コンテナの消毒、周辺の調査及び防除対策を実施しています。

侵入したヒアリについて、今後は繁殖して国内に拡散しないよう対策が必要です。ヒアリの女王アリは巣の中で1日に1,000個以上の卵を産み、孵化して成虫に育つまで約1カ月かかります。アリの種類の多くは、一つの巣に女王アリが1匹いるだけですが、ヒアリの場合は1つの巣に女王アリが複数匹存在するため繁殖力はとても強いとされています。兵庫県尼崎市で確認されたヒアリには、成虫に加えて幼虫や卵も見つかっていたことや、今回の確認よりも以前にヒアリが侵入していた可能性も否定できません。

以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。

【質問】
神戸市と尼崎市の間に位置する西宮市でも、今後ヒアリが確認される可能性がないとは言い切れない。今後の対応について市はどのように考えているのか?

【当局答弁】
 ヒアリは強い毒性を持ち攻撃性があるため、もし定着し拡散すれば、健康被害に遭う可能性が高く、また、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(以下、外来生物法と言います。)に規定される特定外来生物に指定されています。このため、平成29年6月9日に国内で初確認されて以降、国は、水際防除対策、根絶・拡散防止対策が重要として、ヒアリが確認された港湾における調査及び防除等の実施、また、未確認の港湾における調査等について、関係省庁だけでなく自治体とも連携し、早期発見・早期防除に努めてきたところです。ただ、ヒアリは、強い毒性を持っておりますが、ヒアリが定着した台湾などでも死亡の報告はないなど、駆除や治療を適切に行えば、被害を低減できることから、国は正確な情報発信と冷静な対応を呼びかけております。また、環境省では、ヒアリについてのパンフレットなどを積極的に発行し、関係省庁を通じ、消防局や病院などへ、刺された際の救急処置や医療上の対応の周知などを行っているところです。

現在、兵庫県では、関係団体への注意喚起に加え、コンテナ到達先の輸入貨物荷受企業等に対し目視調査の要請などを行なっております。本市では、6月19日に神戸市・尼崎市でのヒアリ発見の一報を受け、ホームページなどで周知し、市民からの相談への対応のほか、簡易同定も行い、市民の不安解消に努めております。8月31日現在で、県及び本市のいずれも市内におけるヒアリは確認しておらず、また、神戸市、尼崎市において7月以降確認されていないこと、さらに他の地域の発見場所においても周辺への広がりが報告されていないことから、当面本市も現在の対応を継続することを基本と考えております。外来生物法では、特定外来生物の対策と防除は国によって実施されるものとなっておりますので、今後も輸入等により特定外来生物が意図せずに持ち込まれることを防止するなど、水際対策を重点的に図るよう国に対して要望していくとともに、国・県・近隣市などと連絡を緊密に情報収集に努め、万一発見された際には、本市としても防除活動の初動が円滑に行えるように体制等の準備を進めてまいります。

ヒアリが発見された場合は、防除活動の初動が円滑に行えるように体制等の準備を進めていくとの答弁でした。特にこどもへの対応は重要です。例えばクリーン大作成などを利用して、ヒアリの駆除を市民と一丸になって取り組むことも有効ではないかと考えます。こどもが遊ぶ公園などを中心に確認作業を行えば、安全性は一定確保できます。ヒアリへの正しい知識の啓発はもちろん、発見された場合の迅速な対応が可能となるためにも、準備を進めていただくよう要望しました。

次回は印刷に関する課題と改善策について書きます。
今日はここまで。