【9月定例会・一般質問】地域猫の活動について②


昨日は母が娘をニフレルに連れて行きたいということで、エキスポシティまで行ってきました。到着してすぐ、目に飛び込んできたのが等身大のガンダム。無意識のうちに写真を撮るところは、やはりガンダム世代です。そのすぐ近くにニフレルはありました。生きているミュージアムをコンセプトとして2年前にオープンした施設で、水族館とは違った楽しみ方ができます。珍しい魚もたくさんいて、大人も十分楽しめる内容でした。晩御飯は西宮に戻って甲子園にあるワインバーLe Paradis (ル・パラディ)へ。相変わらず料理やワインは美味しく、充実した連休を過ごしました。

前回の続きです。以前の内容は下記のリンクよりご確認ください。

地域猫の活動について①

前回の話をまとめると
■地域猫活動によって猫の殺処分数は減少傾向にある
■一方で地域では猫の餌やり行為や敷地内でのし尿による苦情が市に寄せられている
■地域猫活動の理解を深めるには目的を明確にし、効果を示すべき
という内容となります。

以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。

【はまぐち】
地域猫の活動の効果を図る為に必要な猫の頭数管理の実施を進めるべきだが市の考えはどうか?

【当局答弁】
事業開始後は、地域のそれぞれの実情に応じた形で活動が行われているものと考えており、猫の不妊手術後の頭数管理はいたしておりませんが、成果検証の具体的な指標としましては、所有者のいない猫の引取数でみますと、制度開始前の平成19年度は成猫が11匹、子猫が294匹の合計305匹であったのが、平成28年度では成猫2匹、子猫51匹の合計53匹と2割以下に減少しております。特に子猫の引取数が大幅に減少しており、不妊手術により所有者のいない猫の繁殖の機会が減少したものと考えております。また猫の殺処分数については大半が離乳前の子猫であることから、子猫の引取数の減少に伴い、殺処分数も平成19年度は成猫38匹、子猫298匹の合計336匹であったのが、平成28年度では成猫12匹、子猫25匹の合計37匹と1割近くにまで減少してきており、一定の成果がうかがえます。今後も具体的指標に基づき成果検証してまいりますが、猫の頭数管理につきましては、猫自身が移動するため正確な頭数管理は困難です。まずは積極的に活動されている活動員の方と連携し、普段から管理されている猫について情報共有してまいります。市としましては、引き続き、地域住民と所有者のいない猫との共生を目指したまちづくりに努めてまいります。

答弁では引き取った猫や殺処分された猫のうち、子猫の数が圧倒的に減っていることから、地域で生まれた猫は減少しており、地域猫活動に一定の効果があったと理解します。

地域猫活動員の方の話では「地域猫の問題は、えさをやらなければ良いという問題ではありません」とのご意見をお聞きしました。たしかに餌やり行為を迷惑だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし餌やりを禁止しただけでは猫の繁殖はとめられません。毎日の餌やりを通じて猫を観察し、不妊手術をまだ施していない猫を捕獲して動物病院に連れていくのは大変な手間やお金もかかります。時には自ら出費をされる場合もあると聞いています。地域猫活動は、そんな面倒なことを進んで実行される活動員だからこそできる取り組みだという見方もできます。一方で、地域の方から猫への餌やりに関する苦情が多く寄せられているのも事実です。餌やりの後始末を行わず、猫やカラスなどによって餌が散乱し、周辺を汚されることが主な要因です。市は餌やり行為を行う方に直接注意を行う対応を取っていますが、その大半が地域猫活動員以外の方によるものです。地域猫の活動が迷惑行為とならないよう、活動員の方も含めたマナーの徹底を呼びかけいただくよう要望しました。

そして重要なのが地域猫の頭数管理です。目的はあくまで飼い主のいない猫の数を減らすことです。現在地域猫の活動が認められた地域は124箇所まで増えています。大事なことは、このような活動が広がることで地域猫の数が減り、結果的に地域猫活動自体も減少することです。地域猫の頭数把握がなければ地域猫活動を終了できません。活動が減少傾向を示さなければ、地域猫活動がただ猫を飼う目的で活動をしていると誤認されてしまう恐れがあります。地域猫の活動員のご協力を得ながら、地域猫の効果が数値検証できるよう頭数管理の実施を要望しました。

そもそも飼い主のいない猫の発生理由は、無責任な飼い主が捨てる行為や、逃がして迷子にする行為、安易な理由で飼育放棄をする行為が主な要因です。このような飼い主の都合で動物が殺処分されるのはあまりにも身勝手な行為です。不要な殺処分や地域猫を増やさない為には、ペットを所有する飼い主が最後まで責任を持つことが一番重要です。市内ペットショップ等と連携して飼い主の意識を高める啓発を強化するよう強く要望しました。

地域猫の活動については以上です。
次回はヒアリに関する本市の対応についてを書きます。
今日はここまで。