【9月定例会・一般質問】地域猫の活動について①


今日から3連休です。「公園のゴミ拾いに行こう」と娘から誘われました。親ながら感心。
夙川公園に行ってゴミ拾いをしていると、公園内に流れる小さな人口川の排水口が詰まって深い水たまりとなっていました。写真で見ての通り、大人の膝上およそ50㎝くらいはあったのでこのまま放置すると危険と判断。手持ちの武器は小さなバケツのみ。これでは歯が立ちません。役所はお休みなので、仕方なく西宮市消防署北夙川分署へ支援を依頼しました。ポンプで水出し、排水溝のゴミを撤去して無事危険な水たまりを除去できました。連休明けに公園を管理する所管へ安全対策を依頼します。迅速な対応をして下さった北夙川分署の職員の皆様、本当にありがとうございました。


また、この時たまたま県の事業で月1回樋之池公園にて活動をしている公益財団法人兵庫県青年本部のスタッフさんがお手伝いをして下さいました。汚れた水の中に入って作業してくれたり、作業中娘の面倒を見ていただいたり、本当に助かりました。ありがとうございました!

今日は地域猫の活動についてです。

西宮市には犬や猫などをペットとして飼っている方がいらっしゃいます。犬の登録頭数は平成28年度でおよそ25,000頭となっており、微増傾向です。一方で猫については飼育数が把握出来ていません。これは狂犬病の予防接種が法律で定められている犬と違って登録を必要としないことが理由です。

ペットとして飼育されている犬や猫の多くは、家族同様に可愛がられながらその命を全うします。しかし飼い主の病気や引越しなどの理由で飼育が困難となった場合は里親を探す努力を行い、それでも見つからない場合はやむなく保健所に引き取りを依頼されます。

一方で中には一部の無責任な飼い主によって捨てられたり、あるいは逃げてしまったまま帰らない犬や猫も存在します。このような犬や猫も、同様に保健所によって捕獲・保護されます。その中には人に危害を加える可能性がある、怪我や病気で助かる見込みがない、離乳前で自活できないなどの理由で、やむなく保健所によって殺処分されてしまう犬や猫も存在します。


【資料】は西宮市で過去5年間に実施した犬と猫の殺処分数です。犬については市内に生存する野犬がほぼ存在していないことから、この5年間の殺処分が1桁台となっています。猫についても平成24年度は126匹と多くなっていますが、平成28年度には大きく減少しています。猫の殺処分が大きく減った要因の1つに地域猫の活動があります。

地域猫活動とは、飼い主に捨てられたなどの理由でその地域に生息する飼い主のいない猫を、保健所に連れていくのではなく不妊手術を施したのちに、元の地域で命を全うするまで見守る活動です。猫の繁殖力は大変高く、1年の間に複数回妊娠します。さらに一度の出産で2匹〜6匹の子猫を産むことから、放置すればその地域に飼い主のいない猫が増え続けてしまう可能性があります。飼い主のいない猫に対する不妊手術は、頭数を増やさないことから有効手段とされています。この活動を行うためには地域の自治会に承認を得た上で、市へ地域猫のボランティアスタッフとして登録することが条件となっています。登録された活動員によって行われた猫の不妊手術に対して、1匹の猫の手術につきメスは10,000円、オスは5,000円を上限に市が助成を行います。地域猫の活動は年々増加し、平成28年度の活動員登録数は111名となっています。

しかし、こうした地域猫の活動に理解を示さない方々もいらっしゃいます。その理由として
・敷地内に尿や糞をされた
・鳴き声がうるさい
・餌場が後片付けをしないので不衛生
などの理由があります。
地域猫活動の理解を得るためには、目的を明確にした上で効果を伝えるべきです。 地域猫活動は猫に不妊手術を施し、地域猫の頭数を減らすことが目的です。そして地域猫活動の効果を図るためには、地域猫の数を把握しなければなりません。

今日はここまで。続きは次回に書きます。