【9月定例会・一般質問】子育てひろば事業の拡充について


今日で9月定例会が終了しました。本来であれば明日から議会広報を目的とした駅立ちやポスティングを始めるのですが、10日から衆議院議員選挙が始まる為、投票日の翌日となる23日から活動を開始します。

今日は子育てひろば事業の拡充についてです。

西宮市では概ね0歳から3歳までの児童を育てる母親を対象に、気軽に立ち寄って子供と一緒に遊んだり、母親同士でおしゃべりをしたりできる居場所作りを目的とした子育てひろば事業を進めており、市内に20箇所の事業所を設ける計画を平成19年度から進めてきました。現在は市内18箇所の子育てひろば事業所が整備されていますが、計画通り20箇所の整備が完了したことによって、子育て中の母親に必要な居場所が充足されたわけではありません。


【資料】は子育ひろば事業の利用実態です。資料にある年間延べ人数を全て合計すると、子育てひろばの利用人数は年間のべ17万人となります。一方で、平成28年12月31日現在の0歳から3歳の児童数は17,572人です。この対象児童の母親全員が、例えば1週間に1回子育てひろばを利用した場合、1人あたりの年間利用回数は52回となり、年間人数はのべ91万人となるはずです。こうした数字を考えると、まだ充足したとは感じえません。今後は母親の行動範囲を考慮しながら、より利用しやすいよう効果的に配置すべきです。効果的な配置という観点において、母親が毎日買い物に行くスーパーマーケットなどの施設に整備することも有効だと考えます。子育てをする母親は高い頻度でこどもをつれて買い物に行くことから、今の子育てひろばのようにわざわざ行く手間や負担ありません。

以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。

【はまぐち】
在家庭児童が多い地域には、引き続き子育てひろばを整備すべきだと考えるが市の考えはどうか?また候補地として、子育てをする母親が普段から利用している地域のスーパーマーケットなどと連携して、整備を行うことも有効だと考えるが市の考えはどうか?

【当局答弁】
本市では、地域の子育て家庭が気軽に集え、親子でゆったりと遊べ、専門のスタッフが相談に応じる場所として、「子育てひろば」の整備を進めています。現在は、大学や児童館、保育所などを中心に18か所を開設しており、今年度は今津幼稚園及び夙川地域での整備を計画しております。 このことにより、子ども・子育て支援事業計画上の目標である20か所は達成しますが、今後も、地域的な状況など必要に応じた検討は続けてまいります。 また、「子育てひろば」を拠点として、「子育て地域サロン」や子育ての支援者、関係機関との連携を深めて、事業のさらなる充実に努めてまいります。 地域のスーパーマーケットなど高い頻度で訪れる場所に「子育てひろば」を設置することは、利用者の利便性の向上という観点から有効であると考えます。今後、スーパーマーケットなどの集客施設での子育て相談・支援事業の実施について検討していきたいと考えています。 現在、イオン甲子園店閉店後の新たな商業施設の開設に当たって、「子育てひろば」などの子育て支援施設の整備を要望しているところであります。

子育てをする母親にとって、買い物はこどもを連れて行く日常の行為です。そんな場所に子育てひろばがあれば、わざわざ出向く負担もありません。こうした配慮がサービスのあるべき姿だと思います。私の住む地域にある関西スーパーの前には、小さな遊び場があります。ここでは初対面だった母親たちが、こどもを通じて顔見知りとなり、さまざまな子育て情報の交換が行われているのを見かけます。これはまさに「子育てひろば」そのものだと言えます。近年問題となっている児童虐待の発生率が最も高いのが、この子育てひろばを対象とする月齢児童です。核家族化が進む中で、子育てに悩む母親を孤立させないためにも、子育てひろばはもっと活用されるべきです。お店側にとっても、子育てひろばの存在が集客効果を生む可能性もあります。市内にあるスーパーマーケット等に対して、子育てひろば設置の実現についてヒアリング等の実施を行うよう要望しました。そして実現可能な目処がたった場合は、在家庭児童が多く住む地域の中でも、児童館や子育てひろばが不足している地域を最優先に整備を行っていただくよう重ねて要望しました。

子育てひろば事業の拡充については以上です。
次回は地域猫の活動についてを書きます。
今日はここまで。