10月になりました。寒暖差が激しくなる日が続いていますが皆様体調など崩されていませんでしょうか。
1日は武庫川女子大学付属中学校・高等学校合同による体育大会が武庫川女子大学総合スタジアムにて開催され、来賓として観覧させていただきました。昭和14年に公江喜市郎氏によって武庫川高等女学校を創設、後の昭和22年に武庫川学院中学校を、翌年の23年には武庫川学院高等学校を開校された歴史ある私立の学校です。初めて体育大会の様子を拝見させていただきましたが、公立とはまた違った雰囲気を見ることができ、貴重な体験となりました。演目や競技はどれも素晴らしかったことは言うまでもありませんが、個人的には午前最後の武庫川女子大学附属中学校・高等学校マーチングバンド部による演目は素晴らしいものでした。『Eins(アインズ)』というチーム名で活動されており、ネット情報によると過去には3年連続全日本マーチングフェスティバル全国大会で優秀賞グッドサウンド賞に輝き、マーチングバンド・バトントワーリング全国大会に11年連続出場し金賞を受賞するなど、マーチングの名門クラブのようです。また彼女たちの活躍を見てみたいと思うような素晴らしい内容でした。お招き下さり本当にありがとうござました!
今日は待機児童対策あり方についての中の、保育士宿舎借り上げ支援事業の改善についてです。
保育所の定員を確保するためには、その定員に必要な保育士の確保も重要です。
私は平成28年3月定例会にて保育士の雇用確保と定着を効果的に進めるための保育士宿舎借り上げ支援事業の導入を提案しました。宿舎借上支援事業の詳しい内容は過去のブログをご参照ください。
そして平成29年度に政策の提案が実現し、30名分の予算が計上されました。しかし施行後の申請は、現在10名程度にとどまっています。
この理由としては
■補助の対象となる保育士が3月1日から4月末までに新規採用された者に限定され、5月以降に採用した保育士はこの制度を利用できないこと
■保育士宿舎借り上げ支援事業を導入する他の自治体では市外を対象としているところも多くある中で、本市は対象となる宿舎を市内に限定されていること
が挙げられます。
市は待機児童対策として1,500人の保育定員の確保を計画として進めていますが、保育定員の確保は保育士の確保無しでは実現できません。保育士宿舎借り上げ支援事業をより活用しやすい内容にするためには、対象を広げることが求められます。
以上の内容を踏まえ、私の質問内容と市の答弁は以下の通りです。
【はまぐち】
保育士確保の効果を高めることを目的に、途中年度の採用や市外宿舎についても、申請の対象を広げるべきだと考えるが市の考えはどうか?
【当局】
保育士宿舎借り上げ支援制度は、保育士の就業の継続及び離職の防止を図るため、保育施設等を運営する社会福祉法人等が保育士のために借り上げた宿舎費用に対し補助するもので、平成29年度より、市内の民間保育所等を対象に開始した助成制度です。今年度の補助対象となる保育士は、民間保育所で8人、幼保連携型認定こども園で1人、小規模保育施設で1人の計10人となっております。補助対象者数が、当初の見込み数を下回っている理由につきましては、本事業が、平成29年度新規事業であったため、各法人などが保育士を採用する時期に、制度の周知ができなかったことなどによるものと考えております。今年度におきましては、保育士就職フェアや保育士リクルートバス実施時に、参加者に対して幅広く広報をするなど、保育士として就職を希望される方に対して周知を行っており、制度の活用は進むものと考えております。加えて、助成対象につきましても、より保育士確保に資するよう必要な見直しの検討を進めてまいります。
保育士の確保は待機児童が全国的に問題となっており、他の自治体でも様々な手法で対策を行っています。待機児童の解消は本市においても法律における保育義務の観点から必要不可欠であり、保育士確保の手段の1つとして保育士宿舎借り上げ支援事業は有効です。大事なことは、この支援事業によって効果を生むことです。対象をどこまで広げるのかについては様々な意見があると思いますが、最低限他の自治体と同等にする必要があります。年度途中の採用や市外宿舎は他の自治体でも実施していることから、本市においても対象を広げるよう要望しました。
待機児童対策あり方についてはこれで以上です。
次回は子育てひろば事業の拡充についてを書きます。
今日はここまで。