前回の続きとなります。以前の内容は下記のリンクよりご確認ください。
わかば園の送迎の課題を整理すると
■人工呼吸器など機材を搭載した福祉バギーは重量が大変重く、通園タクシーの利用は困難
■さらに通園タクシーサービスの運転手は介助資格を持たない方が多いため、保護者にとって大きな負担になっている
■肢体不自由児にとって福祉バギーのまま車に搭乗できるリフト付きの福祉自動車による送迎が望ましいとされるが、現在わかば園では導入されていない
となっています。
そこで一般質問にて市に質疑を行いました。
以下質疑内容と市の答弁です。
【はまぐち】
わかば園を利用する肢体不自由児の保護者から、通園の際に福祉タクシーの利用が可能となるよう要望を聞いている。今後の方針について市はどのように考えるのか?
【市答弁】
わかば園の送迎の改善についてですが、こども未来センターの通園療育部門「わかば園」では、子供の療育だけではなく、保護者の支援も併せて行うという目的から、親子通園方式を採用しております。こども未来センターでは通園療育の利便性を確保するため、タクシーを借上げて送迎に利用していただいております。しかしながら、人工呼吸器や経管栄養器具を装着するなど医療的ケアが必要な児童とその保護者は、通常のタクシーに乗車することが困難なため、やむを得ず自ら福祉タクシーや自家用車を利用し、通園を行っているケースがあります。送迎も通園療育サービスの一部であるため、こども未来センターでは現在、一定の条件のもとで、こども未来センターが福祉タクシーを借上げるなどの方法により、医療的ケアの必要な子供とその保護者の通園手段を確保するよう検討を進めているところです。
答弁では福祉タクシーの導入を検討いただいおり、前向きな答弁となりました。
保護者や児童にとって、送迎負担に対する訴えは大変重いものだったと感じています。まずは医療的ケアの必要な児童を優先に進めていくこと、さらに児童の体が発育とともに大きくなると、必然的に通園タクシーでは負担が大きくなることも理解をいただいた上で、段階的に福祉タクシーの対象を広げて、送迎負担の軽減に努めていただくよう要望しました。
また福祉バギーへの正しい理解も必要です。
上の写真は障害児・病児の育児に奮闘するお母さんやご家族を支援する一般社団法人mina familyさまが作成した福祉バギー(子ども用車椅子)の啓発ポスターです。
見た目はベビーカーと似ているため、時には「たたんでください」と言われる保護者も少なくありません。もちろん言われた方も故意ではないと思います。福祉バギーがこども用車椅子であることを知っていただければ、お互いが傷つかずに済みます。福祉バギーへの理解が深まる啓発活動への取り組みも重ねて要望しました。
今後も肢体不自由児のさまざまな問題について、しっかりと取り組んで参ります。
次回は公立幼稚園の入園について書きます。
今日はこれまで。