【民生常任委員会予算分科会】環境学習施設管理運営事業について


GW最終日は娘と公園清掃を行いました。深谷公園→木津山公園→松ケ丘公園の順に、娘と公園で遊びながらゴミ拾いをしました。いろんな公園で遊べるので娘も結構楽しめたようです。GW期間中は利用者の方が少なかったのか、ゴミは少なかったです。ゴミ拾いを通じて、娘にはゴミを捨てない人になって欲しいと思います。

続いては環境学習施設管理運営事業についてです。
この事業は環境保全に対する市民の理解、知識を深めるための参加事業を企画・実施することが目的とされており、海・川・山それぞれの拠点として
■甲山自然環境センター (兵庫県西宮市甲山町67番地)
■環境学習サポートセンター (西宮市甲風園1丁目8-1 ゆとり生活館アミ1F)
■甲子園浜自然環境センター (西宮市枝川町19番10号浜甲子園運動公園内)
を管理・運営しています。

その中の甲山自然環境センターには、甲山自然の家、甲山自然学習館、甲山キャンプ場、社家郷山キャンプ場の4つの施設があり、NPO法人こども環境活動支援協会LEAFが指定管理者となって運営を行っています。

以下質疑と当局答弁内容です。

【質問】
西宮市立甲山自然環境センターの運営委託費の額と施設の歳入は?

【答弁】
甲山自然環境センターは、甲山自然の家、甲山キャンプ場、社家郷山キャンプ場、自然学習館(ビジターセンター)および仁川緑地の旧植物園跡地や仁川広河原を含みます。
平成29年度の運営委託料(指定管理料)の予算ですが、44,145千円を計上しております。主に大きな内訳ですが、人件費として17,554千円、施設の保守点検(甲山の森林整備や仁川広河原の除草清掃など)、光熱費として21,258千円などです。
次に歳入ですが、平成29年度の予算は、3,593千円を計上しておりますが、27年度の決算ベースでは、4,551千円で減免額968千円を除くと3、582千円となります。

【質問】
西宮市立甲山自然環境センター内のそれぞれの稼働率はどうなっているのか?また週末と平日での内訳はどうか?

【答弁】
 甲山自然の家は、夏休み期間は土日では100%、平日では75%となっておりますが、夏休み期間以外の最低の稼働率の土日は24%、平日で4%です。年間平均では25.3%です。
甲山キャンプ場は、夏休み期間は土日では100%、平日では57%となっておりますが、夏休み期間以外の最低の稼働率の土日は25%、平日で0%です。0%は冬期の2月です。年間平均では52.4%社家郷山キャンプ場は、夏休み期間は土日では90%、平日では50%となっておりますが、夏休み期間以外は土日のみの開設となっておりまして、最低の稼働率の土日は12%で、年間平均58.8%です。

【質問】
各施設の利用料金はいくらなのか?またその料金は同種施設の料金と比べてどうか?

【答弁】
甲山自然の家は 宿泊料 250円(18歳未満)その他 500円、市外は倍額となります。甲山キャンプ場、社家郷山キャンプ場は一泊 100円で市外は倍額となります。
また、同種施設との料金の比較ですが、まったく同じ類似施設はありませんが、山東少年自然の家や神戸市自然の家、豊中市立少年自然の家などに比べると若干ではありますが、本施設は割安となっております。

【質問】
委託料に対する歳入額との差があまりにも大きいことや、稼働率が概ね土日祝日に限定されていることを考慮すれば、甲山自然環境センターの運営を抜本的に見直すことや、適正な利用料金への改定など対策が必要と考えるが市はこの問題についてどのように考えているのか?

【答弁】
運営管理費につきましては、年末年始を除くほぼ1年間に渡り、甲山、社家郷山、仁川緑地の維持管理、森林整備作業や無料の施設である自然学習館の運営も含めると概ね妥当と判断しておりますが、今後の財政状況や施設利用の状況を鑑みながら、次期指定管理者の入れ替え時期を機に維持管理の手法の検討も含め、経費縮減に努めて参ります。
利用料金につきましては、今年度の包括外部監査からも「使用料水準の見直しを検討すべき」との指摘もあり、光熱費などから割り出される受益者負担割合は他の施設に比べ、4.3%と非常に低い結果となっております。それらを受けて現在、近隣市のキャンプ場を要する施設にアンケート調査を行なっております。その結果次第では、来年度以降、抜本的な料金改定を検討することとなります。ただ、極端な値上げは様々な問題も生じることとなりますので、上げ幅も含め、適切な利用者の負担のあり方を慎重に検討しながら行って参ります。

こどもたちにとって身近に自然を体感できるキャンプ場が重要であることは理解しています。しかし歳入に対して委託金額が大きく上回っていることから改善が必要です。改善点としては2つあります。1つは使用料金です。当該施設は周辺の同類施設の料金よりも若干安く設定されているという包括外部監査の答申がありました。今後は利用者の負担を慎重に見定めながら使用料金の見直しを検討するよう要望しました。次に業務委託のあり方です。施設全体の稼働率を見れば利用はほとんどが夏休み期間に集中しています。一方で委託内容は年間を通した管理を前提に設定されているため、結果として歳入とのバランスが取れない事態となっています。稼働の低い平日等は閉鎖するなど、歳入に見合った委託に変えるべきです。個人的には料金の見直しよりも委託のあり方を見直す方が金額も大きく、改善効果が高いと考えます。業務委託の内容を見直し、委託費用の減額にも努めるよう重ねて要望しました。

環境学習施設管理運営事業については以上です。