【民生常任委員会予算分科会】農業体験推進事業について


GWの初日は六甲山牧場に行きました。身近に動物たちと触れ合うことができるので娘も大喜びでした。レストランで食べたチーズフォンデュもとても美味しかったです。(1時間近く並びましたが。。)お弁当を持参すれば手軽で楽しめる素敵なスポットですね。また行きたいです。

続いては農業体験推進事業についてです。

この事業は農家と地域の皆さんのふれあいの場として、また手軽にできる家庭園芸を通じ、土に親しみ自然にふれる場として設置されています。主な事業内容は市民の方々が農作業を楽しむための市民農園、児童に農業を楽しむ機会を提供する学童農園、山口町船坂における米作り体験農園等があります。しかし必要な有効地が少なく、事業の推進が進んでいない課題があります。

以下質疑と当局答弁内容です。

【質問】
市民農園の募集状況はどのようになっているのか?また高い需要に対して、今後どのように市は対応していく考えか?

【答弁】
現在、市が直接運営する市民農園は、7箇所、258区画あり、平成28年度の申し込み倍率は、平均4.29倍となっております。そのうち6箇所219区画は、空きがない状況で、利用者はきゅうり、トマト、大根等の野菜や草花を栽培しています。残り1箇所は、草花専用の市民農園で、39区画中18区画で利用されています。市民農園に利用するため、農地を市が借り上げる場合は、固定資産税・都市計画税の減免(全額)を行っていますが、農家にとって収益を生むものではないため、市民農園用地として市への借り上げを希望するケースは少なく、また、周辺の状況や一定区画が確保できる広さなど市民農園として適したものである必要もあることから農地の提供を受けることが難しい状況です。

一方 農地法の改正で、平成17年度から農家自身が市民農園を開設することもできることから、農家等に対する市民農園開設のPRや民間の市民農園の情報提供を市民に行うなどの支援を行うことで、市民農園の拡充を図っていきたい。と考えています。そのため、現在、地域ポータルサイト「あぐりっこ西宮」において、民間開設の農園を広く市民に知ってもらうよう広報するとともに、農家等より市民農園開設についての相談があれば助言・指導等を行ってまいります。

今後とも、民間による開設のための支援と市民への情報提供に努め、民間による市民農園の増設を働きかけ、市民農園の拡大に努めてまいります。また、農家が農地を貸しやすくなる税制改正について、国が検討を始めた旨の新聞記事もあったことから、併せて国の動きにも注視していきたいと考えております。

【質問】
農業体験はこどもの食育の観点において重要であると認識しているが市のお考えはどうか?また今後市内児童を対象とした農業体験について、市はどのような方向性を考えているのか?

【答弁】
ご指摘のとおり、自ら農作物を育て、収穫を体験することで農業に対する理解を深め、食の安全などについても学ぶことができる農業体験は、食育の観点において、非常に重要であると認識しております。現在、農政課では、船坂地区の農園で、農家の方とJAの協力を得て、米づくり体験事業を行っています。親子の方(市民)30組に参加していただき、田植え、草引き、稲刈り、脱穀・籾摺りの作業を体験していただくもので、船坂地域の農家の方が農園での指導に積極的にかかわることにより、地域の活性化にも繋げようとするものです。29年度は、米づくり体験事業に加えて、(船坂地区で、)そば作り体験も行う予定にしています。

同じく29年度には、西宮市の若手農業者で作る西宮市農業青年研究会に委託して、「芋ほり体験」を幼稚園・保育所・小学校合わせて10箇所程度で、実施する予定になっています。
今後もできるだけ、子どもたちが農業体験を出来るような機会を増やしていきたいと考えています。

市民農園の需要が高いことは倍率を見ておわかりいただけます。一方で市街地では市民農園の有効な土地は少ないことから、今後は空いた農地の活用による市民農園の拡充が重要です。またこどもたちが農業体験できる環境や機会が少ないことも問題です。食育の観点から多くのこどもたちが農業体験できる環境の整備は重要であることから、独自に校内で農園を作って対応している小学校や就学前児童施設も存在しています。事業の推進が図られるよう、実態の把握と今後の拡充に向けた検討を行うよう要望しました。

農業体験推進事業については以上です。