【3月定例会・一般質問】学校給食の調理員について①


先週末は西田公園で定期的に活動されている清掃活動に参加させていただきました。
春休みということもあり、こどもたちも参加していました。他の地域でもいろんな方々が清掃活動を行っています。私も積極的にこのような活動に参加して、ゴミ問題について考えていきたいと思います。参加された皆様、いつもありがとうございます!

次は学校給食の調理員についてです。

平成28年度3月定例会で、私は学校給食の調理員について取り上げました。

前回の質疑では本市の学校給食の課題として
正規調理員の高額な給与が問題となっており、平成26年4月以降は採用が凍結されている
嘱託職員の指導を目的としたチーフ調理員という役職は、現行の制度においては正規調理員でしか担う事ができない
◆正規調理員の年齢別人員を勘案すると、正規チーフ調理員の全校配置は近い将来実施できない恐れが高い
という3つの問題点を指摘しました。


一方で近隣市では尼崎市が民間による給食調理を実施しています。上の資料は、私が昨年3月定例会で質疑した尼崎市と西宮市での学校給食に掛かる人件費・調理職員数・食数の比較です。

この表を見ると
1校あたりの調理員人件費は、西宮市よりも尼崎市の方がおよそ272万円安い
◆さらに1校あたりの調理員配置人数尼崎市の方が2名以上多く配置されている
調理員1人あたりの調理食数は西宮市が138.7食に対して、尼崎市は68.4食となっており半分以下である

となっています。つまり尼崎市と同様の民間事業による調理環境を本市でも実施すれば、これらの格差が改善される期待がある上に、およそ1億6,600万円のコスト削減が可能となる期待も持てます。調理員を今よりも多く配置が可能であること、調理食数を半分以下に軽減でき安心・安全がより高まること、さらにコストが大幅に削減できることなど多くのメリットが期待できることから、私は前回の質問で学校給食の民間委託を提言しました。

この提言に対して当局は「給食調理体制の見直しについては整理を行っている。学校給食にかかる人件費については嘱託調理員任用など新制度を設け、コスト削減に取り組んできた。本市の学校給食の質の保持を前提とし、効率化の一つとして民間委託の研究にも取り組み、安全性、安定性、経費、食育の推進など様々な観点から検討する。」と答弁をしています。

過去の内容も踏まえ、今回の質疑と答弁です。

【質問】
正規職員によるチーフ調理員の全校配置は近い将来実施できない恐れが高いとされているが、具体的な時期がいつ頃になると市は把握しているのか?また課題の解決に向けて、必要な方針はいつ頃までに決定する必要があるのか?さらにこの方針を決定するためには西宮市職員労働組合との交渉は不可欠だと認識するがどうか?

【答弁】
正規職員によるチーフ調理員の配置については、今後、正規調理員の採用を行わないものと仮定した場合、現在の人員数と退職などを考慮すると、平成34年度当初には、チーフ調理員の配置が困難となる学校が生じると考えております。 学校給食を実施するための体制にかかる方針の決定については、来年度中に関係職員団体と協議のうえ、その交渉時期に合わせ、お示しいたします。 なお、関係職員団体と協議を行うことは、当然、不可欠なものであると考えております。

答弁内容をまとめると
平成34年にはチーフ調理員の配置が困難となる
・方針の決定は来年度中に関係職員団体と協議のうえ、その交渉時期に合わせて示す
・関係職員団体と協議を行うことは不可欠である
となっています。

この給食調理員問題は今に始まったわけではありません。加えて、こどもの食に関わる問題もであることや、交渉には多くの時間を要する可能性があること、さらに34年には職員の配置が困難となることを考慮すれば、すみやかに方針を示すべきです

この件については、今村市長への再質問を行いました。
続きは次回に書きます。