【民生常任委員会予算分科会】安心・安全対策事業について


今日は娘の入園式でした。地元幼稚園で3年間お世話になります。
我が子の晴れ姿を見れるのは親としても感無量ですが、一方で入園が叶わなかった児童もいらっしゃるかも知れないことを考えると、立場上複雑な心境です。今後も児童を預ける当事者の1人として、子育て環境について取り組んで参ります。

次に安心・安全対策事業についてです。
この事業は地域の防犯に関する事業等の企画、調整及び推進を目的としており、防犯協会を中心に活動を行っています。また以前は防犯灯の設置・維持・管理業務も行っていましたが、現在防犯灯は市に直営化されています。

この事業については、以前にもブログで取り上げておりますのでご参照ください。
消えた防犯灯について

また防犯協会については、民生常任委員会の施策研究テーマとしても取り上げ、提言をまとめております。こちらもご覧ください。
各委員会の施策研究テーマ

以下私の質疑と当局の答弁内容です。

【質問】
本常任委員会において昨年12月に防犯協会のあり方に対する提言がまとめられた。地域からは未だ防犯協会に支払う支部・分会費について、支払い理由に納得がいかないというご意見を聞く。提言の総論には支部や分会ひとつひとつの固有の悩みや疑問とも向き合うよう述べている。今年の1月に西宮防犯協会の理事会が開催されたと認識しているが、支部・分会費について具体的な話し合いを行ったのか?

【回答】
理事会での、支部・分会費についての話合いについてですが、今年の1月に開催された理事会において、西宮防犯協会は、地域に信頼され、立て直しを図っていく必要から、地域と一緒に防犯キャンペーンを行うなど、顔の見える活動をすすめ、防犯活動の拡充を図るため、新年度も1世帯53円の会費でお願いしたいということを、理事にお伝えしたことを聴いております。それに対しては、特に意見は無かったとのことです。また、3月に開かれた支部長会では、会費や規約の見直しについての意見があったとのことで、5月の総会に向けて、各種の見直しを図る予定と聞いております。

【質問】
1月末の委員会では防犯協会の活動について透明性と納得性を担保する必要があることから、活動の目的や内容を整理した上で補助金を支給するよう要望した。防犯協会への補助金支給に関して、内容はどう整理されたのか?また同様に予算額にはどう反映されたのか?

【回答】
防犯協会への補助金につきましては、協会の活動について透明性と納得性という観点を、市も防犯協会にお伝えしてきました。透明性については、収支状況や活動内容を、地域の皆さんに丁寧に説明をして、オープンにしていただくこと。納得性については、協会本部が防犯活動などを通じて地域に顔の見える活動を実践していただき、時間をかけて、信頼を得てもらえればと考えております。そのうえで、補助金の内容と予算額への反映については、大きく二つございます。

一つ目は、従来からの防犯活動の事業の拡充です。これまで、防犯の啓発活動は、防犯キャンペーンを中心に行っておりましたが、今後は、各地域に警察と一緒に出向き行う、防犯教室などに係る経費や防犯パトロールなど地域の見守り活動に係る経費を増額するもので、これにより地域の信頼を得、地域からの防犯相談としての活動をよりできるように支援するものです。予算額は580万円で、前年度比78万円の増です。

二つ目は、電話等通信費や事務所使用料など運営にかかる経費の一部を補助し、防犯協会の体制の立て直しを支援するもので、この運営に係る経費の補助については、3年間のサンセット方式といたします。予算額は54万6千円の増です。

不明な防犯灯の存在によって防犯協会の組織・資金管理に問題があったことが明らかとなり、協会から脱退する一部の支部・分会もあります。防犯協会は支部・分会にとって必要な存在となるべきであり、地域への信頼回復が課題となります。今後は
①組織・資金管理において透明性のある運営が可能な組織への改善
②地域の支部・分会の意見を汲み上げながら役割や会費について議論を行う
③専務理事の人件費について支部・分会の理解を得られるよう努めるべき
など取り組みを行い、協会の信頼を回復すると共に脱退した支部・分会が自発的に再入会できるよう努めるべきです。

当局の答弁では「3月の支部長会では会費や規約の見直しについての意見があった。5月の総会に向けて、各種の見直しを図る」とありましたので、引き続き幅広い意見を聴取して改善に向けた指導を行うよう要望しました。地域が防犯協会に対してどのような活動を期待しているのかが重要であり、業務内容も含めて地域の声を反映させることが防犯協会組織のあるべき姿です。

補助金についても、地域のご意見を参考に防犯協会の活動を継続的に見直すことが重要です。とくに西宮防犯協会については地域からの信頼を回復して頼られる組織となることが必要であり、市が今後も働きかけていくよう要望しました。引き続き防犯協会の今後について注視したいと思います。