最近は越木岩図書館で絵本を借りることが、娘にとって楽しみの1つとなっています。寝る前の読み聞かせネタが尽きていただけに、たくさんの絵本を借りることができるので助かりますね。この時期のこどもはまるでスポンジのようにいろんなことを吸収していきます。たくさんの本を読んであげたいです。
前回の続きとなります。以前の内容は内容はリンク先をご参照下さい。
【3月定例会・一般質問】こどもの発達に不安を抱く保護者への対応について②
こどもは生まれてしばらくすると自分以外の存在を認識するようになり、家族をはじめ友達など、年齢とともにその社会性を広げていきます。しかし中には保育所や幼稚園などの集団生活で友達となじみにくいといったこどももいます。このようなこどもたちは小さいときから経過を見ながら、そのこどもに合った人とのかかわり方を伝えていくなど、集団生活で困らない支援を行っていくことが必要です。そしてこのような支援が必要かどうかを早期に発見する為には、保護者が発達について関心を高めることが重要です。
この関心を高める取り組みとして市は「かおテレビ」という機器を導入し、現在試験的な運用を行なっています。(下の写真)
画像提供:西宮市
「かおテレビ」は、大阪大学や浜松医科大学などの共同研究により開発された機器で、人への興味関心など子供の社会性の成長を知るための目安となる「こどもの視線の動き」を測定し、保護者の方々に我が子の社会性の発達に興味関心を持ってもらう機器です。
実際の流れとしては
①こどもにモニター画面に映る動画を約2分程度見てもらいます。
(こどもが安心して見られるよう、保護者の方の膝の上に座って見てもらいます。)
②こどもが見る動画の視線の軌跡をかおテレビが記録します。
③専門のオペレーターが、こどもの視線の軌跡が表示された画面の結果を、保護者の方と一緒に振り返りながら説明していきます。
※所要時間はだいたい10分程度です。
という感じになっております。私も特別な許可を得て体験している保護者の方の様子を伺わせていただきましたが、こどもに対してストレスや不安をいっさい感じさせないよう配慮されていました。(*掲載した画像はあくまでイメージです。様子を撮影してはおりません。)
「かおテレビ」の実施場所については、平成28年9月から、塩瀬・山口地域の1歳6ヶ月健診会場で、希望される保護者を対象にモデル実施を始めています。平成29年度からは、こども未来センターや子育て総合センターなどでも、定期的に実施していく予定です。また、他の地域の1歳6ヶ月健診会場でも実施を検討しています。なお、1歳6ヶ月健診で体験を希望された保護者の方々には、結果について健診の担当部署(地域保健課)と情報を共有してもよいかどうかの同意書を取っています。
個人的な感想ですが、親はこどもの発達について多くの知識を持ち合わせていません。また家庭で育児をしている場合、他のこどもとの比較ができないので不要な不安を募らせている可能性もありますし、私も経験があります。逆により早い支援によって改善が見込まれる場合でも、家庭での育児環境では早期発見が難しい可能性もあります。
「自分のこどもに支援が必要だ」と判断された場合、その現実を受け入れることは容易ではないと思います。立場を自分に置き換えた場合、率直に受け入れられる自信が私にもありません。しかし、早期の支援によって改善が見込めるのであれば、こどもの為にも受け入れるべきだと思います。支援が遅れ、発達が改善されなければ、最終的に辛い思いをするのは誰でもないこども自身です。「かおテレビ」は発達に関する親の関心を高めてくれる取り組みだと感じました。ご関心があれば、ぜひ体験してみてください。
今日で民生常任委員会予算分科会が終了しました。市民局、産業文化局、環境局所管のうち、合計16の事業について質疑や意見・要望を行いました。内容はまた後日ブログで書かせていただきます。