【3月定例会・一般質問】こどもの発達に不安を抱く保護者への対応について①


今日は民生常任委員会でした。委員会の内容は次回に書きますが、ここで残念なお知らせが。。
昨日の総務常任委員会にて現在の職員定数3,892名を3,946名に増員する議案が提出され、賛成多数で可決ました。議案に反対したのは我が会派・ぜんしんと政新会の議員です。詳細として、市長部局の職員定数を89名増やし、教育委員会の定数を35名減らすというものです。市長選挙を応援した市民として本当に悔しいです。引き続き公約の実行に向けて厳しく提言して参ります。

一般質問の二つ目の項目はこどもの発達に不安を抱く保護者への対応についてです。

本市は「子育ての街・西宮」として、他市から子育て世帯が転入してくる人気の街であると一定評価されています。しかし本市で子育てをしている保護者の中には、こどもの発育に対する不安を抱えておられる方も存在しており、こども未来センターには多くの方が相談に訪れています

一方でこの受診については昨年度時点でおよそ8ヶ月の待ち状況が発生しており、必要な支援や対応が遅れてしまうという問題が生じていました。昨年3月定例会において、我が会派の澁谷祐介議員が代表質問にて「申し込みが数ヶ月待ちとなっている受診状況を短縮するための取り組みを進めるべき」という内容の質疑を行いました。これに対して市は早急に改善しなければならない重要な問題という認識を示した上で、「診療体制の強化を目的とした医師の増員に務める」と回答しております。

しかし課題はこれだけではありません。この受診問題は未来センターだけでなく、民間の医療機関でも同様の問題が発生しているとのご指摘を市民の方からも受けており、この受診問題の改善が如何に重要なのか改めて認識しているところです。

当局とのやり取りは以下のとおりです。

【はまぐち質疑】
前回の澁谷議員の質疑に対して市が回答で示した「医師の増員」についての進捗はどうなっているのか?またその後の受診状況はどのように変化したのか?

【当局回答】
こども未来センターの診療部門における医師増員の進捗状況、及び受診待ちの状況についてですが、これまでも、平成27年9月のこども未来センター開所にあたって、常勤・非常勤を問わず医師確保に努めてきたほか、リハビリテーション機能の強化のため、言語聴覚士などセラピストを増員してきたところです。また、平成28年度においても週4日勤務の医師、週2日勤務の医師をそれぞれ1名ずつ増員したほか、言語聴覚士1名、作業療法士2名、心理療法士1名を増員してまいりました。このように診療体制の強化・充実に取り組んでまいりましたが、一方で診療希望者が増加したことにより、発達障害に関わる受診については、現時点で6ヶ月程度の診療待ちとなっております。こども未来センターには専門性の高い診療が求められ、人材確保について全国的にも専門医が少なく非常に厳しい状況ではありますが、大学など専門機関への再三にわたる要請をおこなってきたことにより、平成29年度には週2日勤務の医師、週1日勤務の医師それぞれ1名を増員でき、そのほか、言語聴覚士1名を増員するなど、診療体制の充実を図っていく予定としております。

【はまぐち質疑】
受診問題はこども未来センターにとどまらず、本市の民間医療機関についても同様の問題が生じていると認識している。総じて今後の受診課題に対して、市はどのような取り組みを行っていく考えか?

【当局回答】
こども未来センターの診療利用者からは、診断結果の告知よりも、子供への接し方を知りたいというご意見が多くあります。また、医療スタッフからみても、通常の生活において療育を進めていくほうが良いと思われるケースも多くあります。いずれにしても、保護者の子育てに関する不安に起因し、診察希望につながっているケースも多いと考えられます。こうしたことから、障害のあるなしに関わらず子育てしにくいと感じている保護者を対象に、子供の行動や接し方への理解を深め、子育ての不安を軽減することを目的とした「ペアレント・プログラム」を新たに実施するなど、診療につなぐ前のきめ細やかな支援体制の充実に努めることにより、こども未来センター診療待ちの改善を図ってまいります。また、学校園などへのアウトリーチをさらに進めるなど、地域での療育の充実を図るとともに、診療に関わる民間医療機関との連携のあり方について、医師会とも継続的に協議を進めてまいります。

続きはまた次回に書きます。