一般質問が終了しましたが市長の態度に憤りを感じています


12月4日から10日までは「人権週間」です。苦楽園小学校は教育連携協議会とともに、こどもたちから人権に関する標語を募集しました。その中から小学6年生女子生徒が考えた標語を印字したのぼりを作成して小学校前に掲示されています。
「思いやり 持ってる人が 強い人」
私もこの言葉を胸に益々頑張っていこうと思いました。

先週の木曜日で一般質問が終了しましたが、市長の態度に極めて問題だと感じる場面が2つありました。
1つ目は同じ会派の澁谷議員の質問に対する市長の答弁について。
もう1つは無所属会派の一色議員の質問に対する市長の態度やその後のブログ内容についてです。

今日はまず一色議員が質問を行った中の1つ、教育大綱について。
教育大綱とは教育についての大きな方針であり、「他市にはない、西宮市独自のものを」と市長がとりわけ力を入れて進めたものです。

以下教育大綱の内容です。
西宮市教育大綱
子供たちは、未来の主役です。彼らは、現代の社会が実現できなかった夢をこれから実現し、新しい 価値を創造する存在として、敬意と寛容さをもって育まれるべきです。
大人は、子供に対して深い愛情をもって接するべきです。但し、ただ弱い未完成な存在ととらえて、 守り慈しむだけではいけません。子供の育ちへの大人の過干渉や過保護は、子供の自立した人間性の育成を阻んでしまいます。大人がすべきことは、子供たちが、たくましさ、優しさ、豊かな感性を身に付けることのできる環境を整えることです。
西宮市は、子供に期待することと、その実現のために大人に期待することをここに示し、広く市民と 共有するとともに、これを今後の子供を中心とした西宮市の教育・子供施策の礎とします。

【西宮の子供たちへ】
1)自分に自信を持ち、新しいことや自分の目標に挑戦する勇気を持ちましょう。
2)ものごとを鵜呑みにせず、自分で判断し、自分の言葉で自分の考えを表現しましょう。
3)失敗しても、落ち着いて、そこからどうすればいいか考えましょう。
4)自分とは違った価値観も尊重し、他に対して思いやりを持ちましょう。
5)規則正しい健康的な生活を心がけ、社会のルールを守りましょう。
6)西宮や日本の自然や伝統文化に親しみ、ふるさとへの誇りを持ちましょう。

【西宮の大人たちへ】
1)子供の興味や意欲に気付き、それを深めたり挑戦したりすることを応援し、見守りましょう。
2)自分の期待や特定の考え方を押しつけず、子供の話にじっくり耳を傾けましょう。
3)挑戦による失敗を責めず、そこでなされる子供の判断を尊重し、共に考える姿勢を持ちましょう。
4)子供が多くの人や体験と出会う機会をつくり、他の価値観も存在することを伝えましょう。
5)子供の健康的な成長に気を配った家庭環境をつくり、子供の模範となる態度を心がけましょう。
6)地域や日本の四季や伝統文化を感じられる機会をつくりましょう。
7)子供に対して、愛情と敬意と寛容さを持ちましょう。

赤字の部分を意識してお話を進めます。

一色議員はまず「この教育大綱の中の大人たちへという部分市長も含まれるのか」という質問を投げかけます。当然ながら市長もこの大人たちへの中に含まれています

問題となったのは市長が市内中学生と意見交換を行う場において
・学校の空き部屋に合鍵を作った
・そこでタバコを吸ったり麻雀をした
・警備員さんに見つかったがエロ本を渡して味方にした
以上のような内容の話をしたことです。

市長自身も問題となったこの件について、自身のブログに心境を書いています。
今村岳司ブログ
(*「警備員さんに見つかったがエロ本を渡して味方にした」の部分は書いていませんが話をしていたのは間違いないようです。)

市長のブログには、この話をした意図が
『嘘つきばかりのオトナにうんざりしている彼らに「だいじょうぶだ。嘘つきじゃないオトナもいるから」と伝えたかったのであり、市役所の職員に「彼らを子供扱いするな・敬意を持て」ということを伝えたかったのです。』
だと綴っています。

一色議員は終盤、涙ながらにこの問題について訴えていましたが、その姿を市長は終始ニヤニヤしながら聞いていました。一般質問のインターネット中継(録画も見れます)では話をしている者以外を写すことがないので、見る方にはわからないと思いますが、当日は議会見学として某市内高校の学生が傍聴に訪れていたので、多くのこどもたちもこの愚かな態度を見ていたと思います。ブログに書かれた現代のこどもに対する意見も、市長の極めて主観的な意見でしかなく事実とは程遠いと感じています。

そして極め付けとしてブログには
『「自分とは違った価値観」を持つ人のことを「それはそれは涙に声を詰まらせながら」「ピンクのダサいスーツに黒縁眼鏡で『お下品ザマス!』って言っている女教師みたいなことを言うなぁ…」』
バカにした内容で感想を述べています。ニヤニヤしながら市長はこのように思っていたわけです。

先ほどの教育大綱にの赤字にもありますが、「自分とは違った価値観も尊重し、他に対して思いやりを持ちましょう」と書かれた姿には程遠い愚かな態度で、私はもちろん他の多くの議員も不愉快だと感じていたはずです。元議員でありながら、二元代表制を軽視した態度だと言わざるを得ません。

また伝えたいことの例えとして、公式の場で市長たる立場の人間がタバコやエロ本などをこどもたちに話すことが適切であるとは到底思えません。もっと他にも例えはあったと思います。「子供の模範となる態度を心がけましょう。」という教育大綱の内容に大きく反しているのは誰がみても明らかです。

そして伝えたかったとする『嘘つきばかりのオトナにうんざりしている彼らに「だいじょうぶだ。嘘つきじゃないオトナもいるから」と伝えたかった』という内容は公約を簡単に覆し、票を預けた多くの市民を裏切った市長が言える発言では到底ありません。

さらに一色議員がこの件について学校側にヒアリングをしようとしたところ、当局側からヒアリングを中止するよう指示があっただけでなく、「今後はイベントに参加できないようにしする」という圧力までかかったと聞いています。誰がこんな指示をしたのか、この件については個人的に追求するつもりです。

一色議員は大変辛い想いをしたと思います。教育について普段から熱心に勉強をする彼女にとって、このような市長の行動や発言は屈辱であり、思わず溢れた感情だと感じています。

市長を後押しした立場として、毎日残念な気持ちです。
市長を応援した多くの方が一所懸命配布したマニフェストに書かれた内容は、確かに西宮市を良い方向へと導くものでした。しかし今村市長はこのマニフェストを「パンフレット」と見下し、実行する意思を全く感じません。
私がこれからやるべきことは、票を預けて下さった皆様の想いやご期待に応えるよう全力を尽くすことはもちろん、市民の皆様に真実を伝えることです。「嘘つきばかりのオトナ」に騙されないように。

市長選挙で勝利した時のブログで今村市長はこう綴っています。
「これは、今村の勝利ではありません。西宮を愛する人たちすべての勝利です。これは終わりではなく、始まりです。しがらみのない、文教住宅都市に相応しい公正で持続可能な政治の幕開けです。」
本当にこの状況が西宮を愛する人たちすべての勝利だったのか。これからしっかりと真実を追求して参ります。