先週の土曜日に特別養護老人ホームにしのみや苑で開催された「地域防災と福祉施設」という講演に参加してきました。講師は人と防災未来センター研究主幹の宇田川真之先生です。先生のお話は以前苦楽園で実施された防災マップ作成の時にお聞きして以来2回目となります。六甲山麓に位置する鷲林寺から苦楽園の地域では、大雨による土砂災害への対策は最も重要であり、特に支援を要する高齢者や小さなこどもを育てる方々への対応は喫緊の課題です。この度の講演で勉強させていただいた内容を踏まえ、今後も地域防災に反映できるようしっかりと取り組んで参ります。
前回の続きとなります。以前の内容は以下のリンクでご確認ください。
【平成28年9月 決算特別委員会 民生分科会】産業情報化推進事業について①
今回の委員会では、以前の疑問点について進捗の確認をさせていただきました。以下質問内容と当局答弁です。
【質問】
平成27年度の西宮市情報センターの利用者数において、パソコン研修、共同機器利用、セミナー等の来館者それぞれの利用状況は平成26年度に比べてどのように推移したのか?
【回答】
平成26年度の西宮市情報センターの利用者数は7,525名で、そのうちパソコン研修等利用者が1,582人、共同機器利用が3,783人、その他来館者が2,160人です。平成27年度は、西宮市情報センターの利用者数が7,065人で、パソコン研修等利用者が1,471人、共同機器利用が3,416人、その他来館者が2,178人で減少傾向となっております。
【質問】
昨年の決算分科会では事業の内容について整理を行うと回答があったが、その作業に向けてどのような取り組みを行ったのか?
【回答】
西宮市情報センターの業務内容について整理を行うため、情報センター事業のうち、パソコン教室及び印刷共同機器利用について調査を行いました。
まず、パソコン教室につきましては、タウンページやホームページなどで情報が記載されている、21教室(18団体)を調査いたしました。その結果、いずれの教室においても、初心者から趣味活用、キャリアアップ、資格取得まで幅広く受講者を募集しており、情報センターで実施しているパソコン研修と比較すると、パソコン基礎編~応用編については、内容の差はあるものの、ほぼ全ての教室で実施されております。
次に、印刷共同機器利用につきましては、タウンページに掲載されている印刷関連業者45社に郵送でアンケート調査を行いました。調査内容は、印刷機等の「機器共同利用サービスを提供されているか」、提供されている場合は「その種類と1枚あたりの単価」を、また「印刷通販事業をされているか」についてです。その結果、回答のあった24社のうち、『機器共同利用サービスを提供されている』事業者は、5社で、内訳は、印刷機が2社、コピー機は5社、長尺印刷は1社となっており、提供されているサービスは、少ない状況です。
【質問】
回答にもあった調査結果を踏まえれば、パソコン教室は民間事業によって実施が可能であることから廃止を行い、共同機器の利用については需要が一定見込まれることから、機器の設置場所も検討しながら継続すべきだと考えるが市のお考えはどうか?
【回答】
今のところ、方針の決定には至っておりませんが、調査結果を踏まえ、今年中に、西宮浜産業団地協議会等の産業団体から情報センターの利用状況をヒアリングし、それらの調査結果も勘案したうえで、関係部署等と協議を行い、年度末までには、方針を決定する予定です。
市の回答内容をお聞きすると、やはり産業情報化推進事業のうちパソコン研修については市内の民間業者でも同様の事業が実施されていることから、市が事業を実施する必要性はないと判断しましたので今後は廃止に向けた取り組みを行うよう要望しました。機器共同利用については、調査結果を見ると一定事業の必要性があるように感じます。一方で西宮浜という場所が適切かどうかは今後議論すべきだと思います。例えば駅周辺の場所で市が管理する施設等に共有設置を行えば、利用者が大幅に増え、市民ニーズが高まるこも期待できます。周辺で事業を行っている同様の民間業者に対する配慮も考慮して、移設も考慮した検討を行うよう要望しました。
民間でできることは民間に極力委ね、市の負担を少しでも減らすことが重要です。そしてこうした取り組みによって浮いた予算を、より人材やお金を必要とされる事業に回すことが大切だと認識しています。
今後もしっかりと取り組んで参ります。