くらSHOWアートフェスタ&苦楽園二番町マルシェ

秋ですね。西宮市内ではこどもたちの作品展が各学校で開催されています。
私も母校苦楽園小学校の「くらSHOWアートフェスタ」に作品を見に行ってきました。
まず、タイトルがとっても素敵です。どなたが考えたのでしょうか。座布団を差し上げたい山田くんの心境になりました。

体育館で行われていますが会場設営も素晴らしかったです。入った瞬間に圧倒されました。
こどもたちや学校の先生たちで一所懸命設営準備をされたことと思います。工夫がたくさん盛り込まれていました。私は順番に作賓を鑑賞させていただきましたが、それぞれの学年で様々な作風や技法を用いており、バランスなどとても考えている感じを受けました。


1年生の「打ち上がれ!ゆめ花火」。クレヨンで描いた花火はみんなとっても上手に描いていましたね。今にも花火の音が聞こえてきそうな程でした。お面の工作も個性的な作品が多く、好きな動物のお面を作る「くら小ズートピア」では、1年生からこんなに難しいものを作るのかとびっくりしたくらい完成度は高かったです。


2年生の「えがお いっぱい!」は版画です。私も苦楽園小学校では彫刻刀に悪戦苦闘したことを思い出しながら作品を見ていました。難しいのにみんな上手に作ってましたね。工作では「生まれたよ」というテーマで、和紙を使ってつくる卵からいろんなものが誕生していました。中には「これも卵から生まれたんだ!」といったユーモアな作品も多く、見る人を楽しませてくれるコーナーでしたね。


3年生の「ようこそ虫の世界へ」では、昆虫と小さな自分を描いているのが面白かったです。こんな大きな昆虫がいたら。。みたいな想像を膨らませながら楽しく描いたんでしょうね。昔このような大きな昆虫が出てくるSF映画を見て私も恐怖した記憶が蘇りました。「ふしぎなかいじゅうパックン」ではペットボトルを活用してオリジナルのかいじゅうを作ります。いろんなかいじゅうが並んでいましたね。かいじゅう図鑑とか作っても面白いかもです。


4年生からクオリティーがさらに上がっていきます。「形をつないで」ではアートナイフを使って思い思いの作品を豊かな色彩で表現していました。とても綺麗でしたね。「踊るジャズマン」はバイオリンやピアノ、サックスなど様々な楽器を演奏するプレイヤーを発泡スチロールを使って作品にしています。どれも躍動感あふれる素晴らしい作品でした。


5年生の「マイ風神・雷神」では風神雷神図をモチーフに、体型や髪型、表情も様々な風神・雷神をダイナミックに描いてました。「マイブックエンド」は木工作品。この作品では電動糸のこぎりも使ったようですね。色彩ゆたかにアイデアあふれる作品がたくさんありましたね。


6年生は宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに描かれた作品です。写真を撮り忘れてしまいましたが、作品はどれも素晴らしかったです。一番驚いたのが「ラインシェード」。幻想的なランプ工作ですが、写真を見てもおわかりのように、○ラン○ランや○ブルデイ、○ケアに販売されていても不思議ではないくらいの完成度でした。きっと自宅に飾られるんでしょうね。


なかよし学級の作品もありました。表と裏で色の違う紙を上手に巻いたもので大きな蝶を作っていました。近くで見た時と遠くで見た時で、作品の見え方が変わるところも非常に興味深い美しい作品でしたね。

どれも素敵な作品でした。会場には多くの方がこどもたちの作品を鑑賞しに来ていました。
西宮市では小中学校の授業にプロのアーティストを派遣し、児童生徒に本物の芸術を届ける「Touch heart! program」というアウトリーチ事業を展開しています。

各学校で行われている活動に加えて、こうしたアプローチによって芸術や音楽に関心を持つことはこどもたちの創造力を育む重要な取り組みです。感性豊かなこどもたちに育って欲しいですね。

作品鑑賞の後は苦楽園二番町マルシェへ伺いました。


今回で4回目となったこの取り組みでは、30名の作家さんの他にも、鷲林寺の畑で作られた野菜なども販売されていました。どれもクオリティの高い商品を出品しています。アクセスの決して良くないこのイベントに多くの方が訪れたようです。子育てをする保護者の働き方という観点でも、こうした取り組みには関心を持っていつも参加させていただいています。
次回の開催も楽しみにしています!