9月定例会一般質問 学童保育における待機児童解消と高学年の受入れ問題について②


ご報告が遅くなりましたが、9月25日にJR西宮駅南側の松原町にある中国料理ぴーまんさんにて熊本地震復興支援レストランの2回目が開催されました。今回は定例会期中だったため、打ち合わせには全く参加できず本番のみサービスの参加となりました。前回に続いて今回も予約は満席。この企画への期待感を感じさせます。メニュー内容は以下の通りで、「包む」がテーマとなっています。

アミューズ 「鱧のスープ」(担当:つみ木」
1皿目 「稔りの籠」(担当:梧桐)
2皿目 「魚介のタルタル、スモークサーモン包み」(担当:クネル)
3皿目 「フォアグラを包んだ茶碗蒸し、漆黒のソース」 (担当:つみ木)
4皿目 「鯛、天使の海老、剣イカ、貝柱、木の子のフランの雲呑皮包み、
ジュドオマールとジュドシャンピニョン (担当:るこら・るっこら)
5皿目 「京都烤野鴨子 京都ダック葱味噌包み」 (担当:青椒)
6皿目 「秋のゼリーに包まれたバニラアイス」 (担当:ミュウミュウ)
食後のコーヒー「CoffeeHouse FIELDスペシャルコーヒー」
(協力、協賛CoffeeHouse FIELD増田氏)
※協力:兵庫栄養調理製菓学校 柏木教授、学生有志

会を重ねるごとに内容も質も向上しているのがわかるほど、前回以上に素晴らしいコースでした。
次回の開催は来年の1月頃で、復興支援レストランとしての開催は最終回となる予定です。
またご案内を致しますので、ご興味のある方は是非ご参加下さい。

前回の続きとなります。以前の内容は下記のリンクからご参照ください。
9月定例会一般質問 学童保育における待機児童解消と高学年の受入れ問題について①

上記の表は全国学童保育連絡協議会がまとめた平成27年5月1日現在の学童保育実施状況調査の報道発表資料で、ここでは学童保育の実施場所について調査された結果をまとめています。

この資料によると、全国の学童保育は25,541箇所で行われていますが、学校施設内での開設は13,857箇所で、割合は54.2%と半数以上を占めています。学校施設内の開設場所での内訳として、余裕教室を活用した開設は6,347箇所となっており学校施設内における割合は45.8 %と最も高くなっています。その次に多いのが本市の学童保育施設でも多く用いられている、運動場など学校敷地内に育成センターを整備する独立専用施設で6,018箇所、割合は43.4%となっています。全国的にみても、学校の余裕教室を活用した学童保育は、学校敷地内の独立専用施設同様に多くの小学校で実施されていることがわかります。

大阪府堺市ではのびのびルームという名称の放課後児童クラブ事業を行っています。この放課後児童クラブは学童保育ではありませんが、事業目的はほぼ学童保育と同じであると認識しています。この事業に対して、放課後児童クラブの受入れ状況が国の定める定員基準を超えた状況である、という国からの指摘を受けました。堺市ではこの指摘を受け、定員を超えた児童を図書室や多目的ルームなどの教室を共有することで対応を行っています。図書室や多目的ルームが放課後児童クラブとの共有が可能となった背景には、各教室が学校運営上利用する時間帯と放課後児童クラブで利用する時間帯で混在しなかったこと、さらに放課後児童クラブとして活用が可能な施設機能が一定各教室に整備されていた、あるいは新たに整備することが可能であったことが考えられます。

西宮市では現在8つの学校で教室を活用した学童保育を実施しておりますが、8校中3校は暫定的な運用、3校は夏休み期間中のみの対応でした。教室を活用した通年での学童保育の実施は、平木小学校と新たに建設された高木北小学校のみとなります。堺市の事例は、空き教室を用いなくても学校教室で学童保育が実施できることから有効な手段であると言えます。

このように学校の教室を活用した学童保育を拡充していけば、後に学校敷地内から育成センターの施設が撤去されれば運動場が広くなるなど、こどもの遊び場環境が改善されます。またすべての育成センターが立て替えせずに撤去された場合、約33億円の建替費用の削減も期待できます

この問題について私は「余裕教室を活用して待機児童と市内全学校における小学4年生の夏休み期間の受入れを最優先に解決していくべきだ」との質問を行いました。これに対して教育委員会は「保護者の就労等に伴う放課後や夏休みなどにおける子供の居場所の確保については、教育的な配慮が必要」と回答した上で、「教室を活用した学童保育に課題が存在することなど対策が必要としながらも、こども支援局と学校との協議に今年度から教育委員会も加わり、3者で協議をする体制を整え、校舎内の部屋の活用を進めるため、教育委員会として協力していく」との回答をいただきました。

今後も待機児童の解消はもちろん、小学4先生の受入れ問題についても、夏休みだけでなく通年での全市受入れが実施出来るよう働きかけて参ります。