私が兼ねてより大変お世話になっている方の息子さんが、先日戸田町にてお店をオープンしました。私がJR西宮駅の南側、松原町でオープンさせたBAR savroも、ちょうど彼と同じ歳でした。若い店主ということもあって、私の時と同じように知識や経験共にまだまだ荒削りなところはありますが、子育てを頑張る若き父親の新たな挑戦をぜひ応援したいと思っています。お近くにお寄りの際は、ぜひお立ち寄りください。
【BAR K】
兵庫県西宮市戸田町3-25 イーストプラザⅡ 8F
0798-78-2726
*現時点ではネット上での情報確認ができないので、お店の形態・料金設定等お電話で確認の上、ご来店することをお勧めします。
ではこれより一般質問のご報告をさせていただきます。
【今後の待機児童対策について】
西宮市では待機児童の問題が深刻化しており、今後保育を必要とする児童数の受入れ対策として、西宮市は3年間でおよそ1500人の定員を段階的に確保する方針を打ち出しています。
これに伴い、定員確保に必要な対策として
・既存の私立保育園で新たに定員を確保すること
・私立幼稚園の預かり保育のさらなる拡大実施を要請すること
・新たな保育施設を整備すること
など、様々な対策を検討しております。
一方で、隣の芦屋市では、近隣住民の理解を得られなかったことが理由で認可保育所の整備計画を断念するという事態が発生し、ニュースでも取り上げられました。西宮市でも小学校の保育事業である学童保育の施設整備について、いくつかの整備計画が同様の理由によって実現されていません。
反対理由として
「なぜ、この場所なのか?」
「送り迎えの違法駐車や事故が増える。」
「騒音で地価が下がったらどうするのか?」
など騒音や交通の問題が挙げられています。
一般質問では「今後3年間で約1,500人の受入枠拡大を図ることとしているが、それらを実行していくにあたって、市は、昨今のこのような状況をどう考えているのか? また、どのような対策を講じていくつもりなのか?」という質問を行いました。この質問に対して市長自ら答弁を頂きました。
大筋の内容に異論はないのですが、赤字で示した部分の表現には非常に懸念を感じます。以下全文を掲載します。
(市長答弁)
私は、西宮に、子供を大切にするまちであってほしいと願っています。
だからこそ、子供のための施設を迷惑施設であると考えることは、子供を育てるに相応しいまち西宮には、なじまないことであるべきだと思っています。
全国的に少子化が進む中、西宮はいまも子供が多く、全国から羨まれる稀有な都市です。
多くの若い親たちが、自分の子供を西宮で育てたいと思っています。そう思って、西宮に転入したり、帰ってきたりしている親たちもいます。西宮は、子供が多いまちだということに、誇りを持つべきだと考えています。その子供たちを、西宮が迷惑だと思うとすれば、非常にかなしいことだと思います。
今年5月に保育所等待機児童対策として新たに打ち出した今後3か年での約1,500人の受入枠拡大については、本市がこれからも子育て世帯に選ばれ、子供を産み育てたいと思えるような、活気あふれるまちとしてあり続けるためにも、市として、何よりも優先して実行していかなければならない重要施策であると考えております。
本市においては、これまでも、保育所や留守家庭児童育成センターなど子供のための施設を整備するにあたっては、整備地周辺の良好な住環境を保持していく観点にたって、様々な対策を講じるとともに、また、施設整備・運営事業者に対しては常に助言や指導等を行ってまいりました。
例えば、子供たちの声がいたずらに周辺に響かないようにするため、施設の窓を二重ガラスにしたり、園庭まわりに防音壁を設置するなど十分な防音対策を講じるように努め、
また、子供たちの送迎に際し、車を利用する保護者が増加していることに鑑み、地域と交通問題を生じさせないよう、保護者とのルール作りや駐車スペースの確保にも努めております。
ほかにも、保育所などの日常的な運営にあたっては、常に周辺地域の皆様の様々な声に耳を傾け、地域の皆様の理解、納得、そして支援がいただけるよう、適宜必要な措置を講じているところです。私も、多くの保育所や留守家庭児童育成センターなどを視察しておりますが、現に、多くの施設が、地域の厚いご支援とご理解のうえに成り立っていると感じております。
芦屋市における認可保育所の整備が、近隣住民の反対により断念されたとの新聞報道がございました。さらに、全国各地で保育所など児童関連施設の整備が、近隣住民等との調整がつかず難航しているとの多くの報道がなされています。
そして非常に残念なことに、なんと、この本市においても、小学校周辺の市有地で予定していた留守家庭児童育成センター整備の複数の事案で、近隣住民の皆様の合意が得られなかったことにより、今般、当該市有地での整備を断念し、学校敷地内の整備に、方針変更を余儀なくされました。まさか、この西宮でもこんなことになるとは、と、信じられないような気持ちでした。ほんとうに悔しいし、悲しいことです。西宮には子供への敬意と愛情を持ってほしかったです。
言うまでもないことですが、保育所など児童関連施設は、地域の理解なしに建設できるものではありません。なぜならば、地域の皆様の温かい見守りやご支援があって初めて子供たちが健やかに、安全に、そして幸せに、毎日を過ごすことができるからです。地域に疎まれ、憎まれるような施設で育つ子供たちが、幸せなわけがありません。地域の理解は、絶対条件です。
いっぽうで、先日、久保公園、いわゆる交通公園の敷地を活用した新たな保育所の整備計画について、近隣住民の皆様への説明会を開催いたしましたところ、出席者全員のご理解をいただくことができました。真っ先に、ぜひ保育所整備を受け容れようと、力強く主張してくれる方もいらっしゃいました。地域で子供を育てようという、西宮の温かい気持ちを、改めて認識させていただきました。
今後の施設整備にあたりましても、地域の皆様に対してできる限り早い段階での情報提供に努め、その必要性等について、丁寧かつ詳細な説明を行っていくとともに、整備地周辺の良好な住環境や市民の皆様の快適な生活を守っていくために、騒音対策や交通対策など必要な対策を事業者とともに適切に講じ、地域の皆様の十分なご理解とご納得のもと事業が進めていけるよう尽力してまいります。
西宮の子供たちは、西宮の宝です。そして日本の宝です。
私たち西宮は、日本の未来を創る宝を、たいへん豊かにお預かりしているまちです。
市民の皆様におかれましては、これら諸事情を何卒ご賢察の上、未来を担う子供たちを、
地域全体で育み、見守っていくためにも、今後の保育所などの整備や運営に対し、深いご理解とご協力を賜りたいと考えております。
以上
この文章を読まれた方の中にも、特に赤字部分について何らかの違和感を覚えた方は少なくないのではないでしょうか。私が答弁をお聞きした限り、保育施設を受け入れた地域は善、を受け入れない地域は悪という偏った線引きを行っているとしか思えませんし、このような表現には何の意味もないどころか、さらにこども関連施設整備への理解を損なう恐れすら感じます。
続きは次回に書きます。