農業での学びを活かした教育@猪名川甲英高等学院

先日、猪名川甲英高等学院へ会派メンバーと一緒に視察に行ってきました。
場所は西宮から車で1時間弱という、周囲を山で囲まれた自然豊かな学校です。

猪名川甲英高等学院は一般の学校では埋もれてしまったり、義務教育で不登校傾向にあった高校生の年代のこども達が通う学校です。施設は廃校となった猪名川阿古谷小学校校舎を廃校跡活用事業によって活用を行い、平成28年4月に開校しました。

1期生の人数は16人。
とても小さな学校ですが、視察の時は礼儀正しく挨拶をしてくれました。
ちょうど地域のお祭り準備の真っ最中でしたが、皆さんとても活き活きと活動していたのが印象的でした。

視察では大前繁明理事長から理念と教育内容についてご説明を受けました。
猪名川甲英高等学院では3つの「sai」教育を行っています。

「再」 自分の「弱さ」と向き合い、受け入れ克服する。
「才」 自分の「強み」となる長所を知り、さらに伸ばす。
「彩」 助け合い、活かし合い、リーダシップを発揮する。

そしてこの3つのsai教育にふさわしい環境として農業を取り入れてます。
農業は多様な生徒に対する多彩な対応が可能であり、農作業によって大自然の原理原則から生命の循環に触れることで生命の尊さや感謝の気持ちを育むのが狙いです。
理事長のお話は大変興味深いものでした。

私は今年3月に行った一般質問において、食育に関する一般質問を行っています。
3月定例会一般質問⑦ こどもの食への関心を育てる取り組みについて

西宮市のこどもたちにも、こうした理念に基づく農業体験をぜひ体験して欲しいと感じました。
そして、ここで得た興味や関心から将来の仕事について考えるようになった時に、就業が可能な知識や技術を習得できる環境も必要だと感じました。

猪名川甲英高等学院の生徒たちが育てた野菜をお土産にいただきました。
家に持ち帰ると、娘がさっそくつまみ食い。とても美味しそうに食べていました。
食べることは生きること。

今回の視察で得た見識を、ぜひ西宮市でも活かしていけるよう今後も調査・研究して参ります。
視察を受け入れてくださった猪名川甲英高等学院関係者の皆様、本当にありがとうございました!