まちたび事業の補正予算について


本日は民生常任委員会が開催されました。前期に引き続き、2年目となります。
今回の委員会では、まちたび事業の実施に伴う補助金の増額補正について審議しました。
今年の3月に提案のあった西宮の休日事業のうち、まちたびに関連する予算について我が会派が修正案を提示し、議会において賛成多数で可決されたことを受けて、改めて補正予算が提示されたものです。

3月に提示した修正案に関する内容は以下のリンクでご確認ください。
3月定例会における条例案否決、予算修正案可決について①
3月定例会における条例案否決、予算修正案可決について②

提案議員である私も、今回の補正予算について以下の質問を行いました。

<はまぐち>
今回まちたび事業の補助金が増額補正されたが、前回3月の予算案で否決された内容との違いは?

<当局>
当初予算で計上した「西宮の休日事業」は、対象を市民に、シビックプライドの醸成を事業目的にしていましたが、3月議会での意見を踏まえ、6月補正で計上している「まちたび事業」は、対象を市内から市外にも広げ、目的も産業振興や地域の活性化とするなど、目的を明確にしています。
予算額では、当初予算で1300万円を計上していましたが、こちらも3月議会での意見を踏まえ、6月補正では650万円まで減額しています。
当初予算で、計上しておりました予算のうち、嘱託職員にかかる経費及び集客イベント実施経費等を削減し、印刷関係費やホームページ関係経費等、広報経費に限り予算化を行っております。

<はまぐち>
修正された内容では、パンフレットの作成費用を最小限に抑え、代わりにHPの製作費を増額している。この修正の意図は?

<当局>
「まちたび事業」では、ターゲットを明確にするため、親子が楽しめる「まちたび for family」と大人が楽しめる「まちたび にしのみや」の2種理の事業を実施します。
特に、親子向け事業については、パンフレット等の紙媒体ではなく、スマートフォンなどを活用した情報提供が有効であることから、ホームページ等、SNSによる情報発信を強化するものです。
今後、事業対象者が自ら検索し、情報を得る形の情報発信であるインターネットを利用した情報発信に広報手段を切り替えていくことで、より効果的な広報活動が行えると考えております。

<はまぐち>
まちたび事業の特徴である「特定の商業にフォーカスし、ブランド力を高めること」で得られる効果は?

<当局>
西宮は、地域によって特徴的な産業や地域課題が異なることから、地域と特徴的な商業・産業を関連づけたプログラムを展開していくことで、産業・商業の活性化に繋げていき、その結果、その地域のブランド力が高める効果があると考えています。
具体的には、酒蔵通り地域では清酒業や関連商業施設の集積度が高く、また、苦楽園、夙川地域では、高品質なレスラン、バーやスイーツ、ベーカリーなどの集積度が高いことから、そうした地域資源にフォーカスを当てたプログラムを展開することで、その地域の魅力の発信と、ブランド力を高めることで、まちの賑わいづくりにつながっていく効果があると考えています。

<はまぐち>
改めて確認するが、まちたび事業の実施目的は何か?

<当局>
「産業振興」と「地域活性化」を実施目的に事業に取り組んでまいりと考えています。

<はまぐち>
まちたびの目的に対する効果、つまり「産業振興」と「地域活性化」を図る指数は今後どうやって調査を行うのか?

<当局>
事業終了後、参加事業者をはじめ、関係業界団体等を通じて事業者アンケートを実施したいと考えています。産業振興の観点から、まちたび事業を実施したことにより、どのような効果、影響があったか調査分析を行い、今後の事業に反映させていきたいと考えています。

今回の補正予算については、当局の回答にもあったように

・予算額を1300万円から650万円まで減額したこと
・前回の事業目的が観光事業によるシビックプライドの醸成であったのに対し、「産業振興」と「地域活性化」に修正されたこと
・今後は事業について効果、影響があったか調査分析を行い、今後の事業に反映させていくこと

以上のように、我が会派の主張を全面的に受け入れた旨の回答を得たことから、この補正予算には賛成へと転じることになりました。

西宮市には子育てや高齢者などの福祉、津波等の防災、市民の命を守る救急医療など、多くの優先すべき課題が山積しています。こうした中で、実施される産業振興事業が不要だと感じさせない内容であること、また一部の事業者だけではなく多くの事業者が必要だという認識を持っていただける事業であることが重要です。そのためにも事業の効果をしっかりと検証できる数値等情報の収集と提示を要望させていただきました。

この事業に限らず、補助金についてはその目的を明確にした上で、効果をしっかりと図ることが重要だと考えます。

今後もしっかりと効果的な産業振興のあり方について調査・研究して参ります。