今日は苦楽園中学校の北側に新たに整備された剣谷第四堰堤工事の事業説明会にご招待いただきました。
苦楽園や柏堂、剣谷、鷲林寺など六甲山の麓に位置するこれらの街は、大きな地震や集中豪雨による土砂災害・土石流に対する警戒が最も重要です。こうした自然災害から市民の大切な住居や財産を守るために、国や県の事業によって砂防堰堤整備が進んでいます。本市は他市に比べて整備状況が一定進んでいるそうです。地域の自治会などが土砂災害対策に理解をお持ちいただいていることも理由の1つであり、地域住民の皆さんが防災への関心を高めることはとても重要です。
これだけ整備されているから安心、というわけではありません。
砂防堰堤など防災整備はあくまで住居や財産を守ることを前提としており、災害の発生を完全に止めるものではないからです。人の命を守るために必要なのは防災意識の構築です。できるだけ余裕をもって早めに情報を取得し、早めに避難を行うことが最も大切な行動となります。住民の3割以上が高齢者という街も複数存在してきますが、こうした中で支援を必要とする高齢者や障害者への避難は大きな課題です。またこどもたちに砂防堰堤を見学させることで、防災意識を高める取り組みも重要です。
今後は土砂災害や土石流が懸念される地域で、自力で避難できない高齢者や障害者の方々の把握や避難方法、情報の伝達など様々な課題について検討する必要性を感じます。今後も地域の防災について積極的に取り組んで参ります。
西宮市では土砂災害に関する情報をHPにて掲載しております。
こちらも是非ご覧ください。