娘が大好きなこどもチャレンジのDVD。
まるでスポンジのようにいろんなことを吸収します。
この時期のこどもに何を伝えるのか。考えることはとても大切なことだと思います。
子育て環境の改善についての3回目です。
前回の内容は以下をご参照ください。
3月定例会 一般質問①
3月定例会 一般質問②
2つ目の提案は【小規模保育所や子育て支援拠点の整備について】です。
夙川地区では、未だ3歳未満の保育ニーズも高いことから小規模保育施設も足りていません。
また、家庭でこどもを育てる保護者の方に必要な児童館もありません。
児童館がない夙川地域では、こうした状況に地域の自治会や青愛協、民生委員などの方々が子育てに悩む保護者に対して様々な支援を行っていただいていることを忘れてはいけません。こうした活動への敬意を払いつつ、家庭でこどもを育てる保護者のために必要な整備を進めなければなりません。
西宮市では、現在子育て支援拠点事業を進めています。
子育て支援拠点事業とは、地域の子育て中の親子の交流促進や育児相談等を実施し、子育ての孤立感、負担感の解消を図り、全ての子育て家庭を地域で支える取組です。私は児童館施設の機能を備えた子育て支援拠点事業を夙川地区で進め、今まで行われている地域の活動がより効果的なものになることが重要だと考えています。西宮市では現在市内18箇所に子育て支援拠点事業の整備を進めていますが、整備に対する基本的な考えとして公共施設や保育所、児童館等の空きスペースなどの活用を前提としており、もともと児童館のない夙川地区では整備の遅れが問題となっています。
小規模保育施設や子育て支援拠点事業を新たに整備する場合、賃貸物件による整備も方法の1つとなっています。しかし夙川地区はもともと物件自体が少ない上に、他の地域よりも賃料やが高いことが問題となっており、こうした賃料格差が原因で事業者が整備に対して消極的となっていることが課題とされています。
そこで私は
「限られた物件情報を効果的に取得できるよう、宅地建物取引業協会(以下これを宅建協会と呼ぶ)との定期的な情報の連携を図り、事業者へ有効な情報の提供を促す取り組みを行うべきだと考えるが?」
「夙川地区の物件賃料や保証金が他の地域に比べて高い水準であり、こうした格差が整備の遅れに繋がっている問題を踏まえ、子育て支援拠点との併設を含めた保育施設などの整備を実施する事業者に対して、その物件を借りる際に必要とされる保証金について市が一定の補助を行うなど、賃料格差是正への取り組みを行うべきだと考えるが?」
という質問をさせて頂きました。
これに対して市は宅建協会との情報の連携について
「小規模保育施設に適した物件の条件を提示して、情報提供を依頼したことはありませんでした。しかし、ご指摘のとおり、現在、市内の保育需要の高い地域では、小規模保育施設の開設に適した物件も少なくなっていることからも、市としては、ご提案の取り組みについて、平成28年度の公募に向け、検討してまいります。」
という前向きなご答弁を頂きました。
飲食事業者として多くの物件に携わっていた私の経験から言えば、有効な物件情報というのはなかなか表に出てこないのが現状です。整備が難しい地域であればなおさらです。普段から定期的な交流を行い、地域の不動産業者と定期的な情報交換を図ることで信頼を構築できることから、有効な情報を入手できるようになります。
また賃料格差の是正に関しては
「事業者にとっては、夙川地区等、一定の保育需要が見込める地域であったとしても、賃貸物件の賃料等、負担額の高さが、施設整備を躊躇させる要因になっていることは、市としても、十分認識しているところであります。これらも踏まえて、市としては、引き続き、市内の保育ニーズや子育てニーズなどの適確な把握に努めるとともに、事業者の施設整備を促すため、より効果的な手法について、柔軟に研究してまいります。」とご回答頂きました。
研究という回答は少し消極的で残念な部分ではありますが、整備が進んでいない要因の1つとして「賃料の格差」との明確な課題があるだけに、この件についてはしっかりと考えていただきたいと考えます。特に子育て支援拠点について、市は20箇所という一定の目標数値を掲げています。しかし、施設の重要性や小さなこどもを連れて移動する保護者の負担を考慮すれば、夙川地区には夙川駅や樋之池、甲陽園など今後もさらなる施設の整備が必要だと考えます。既存の空きスペースの活用は限りがあることから、今後は保育所などに併設した形での子育て支援拠点整備を視野に入れた整備補助が重要です。そして今まで地域で子育て支援の活動を行っていただいた方々が子育て支援拠点との連携を図り、地域で子育てを支える仕組み作りが重要だと考えます。
というわけで次回に続きます。