NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」について③


定例会も終わり、少し体を休ませています。
娘とあまり遊んであげられなかったので、久しぶりに近所の公園にいったらこどもがいっぱい。
ブランコも順番待ちが発生して賑やかな公園風景でした。

NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」について最後のレポートです。

前回の内容は以下のアドレスでご確認ください。
NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」について①
NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」について②

⑤出産から授乳期間にお母さんから分泌されるホルモンがイライラの原因。

女性は出産時に脳下垂体から筋肉を収縮させるオキシトシンが大量に分泌されます。
オキシトシンは子宮を収縮させて出産を促すほか、授乳時にも乳腺を収縮させて母乳を出すなど重要な役割があります。
またオキシトシンには我が子やパートナーに愛情を見出す効果があると言われています。
しかし、同時に不愉快な相手には攻撃的になるという実験結果が紹介されていました。

番組では子育てを手伝うお父さんのやり方に不満を抱き、つい辛くあたってしまうお母さんの姿がありました。この夫婦は出産の後、夫婦間の会話が極端に減ったそうです。

平成23年に厚生労働省が行った母子世帯等調査では、夫婦が離婚した時のこどもの年齢について調査しました。この調査で最も高かったのは0歳から2歳で、全体の約34%となっています。大変な子育ての中、お母さん特有のホルモンが原因となるイライラが重なることで、このような数字の要因になっているのかもしれません。

一方で、このイライラが唯一治る時間帯があることも実験で解明されていました。
それは「乳児へ授乳をしている時」と「夫婦で子育ての会話をしている時」だそうです。

①女性のイライラはホルモンが要因である。
②でもこのイライラは乳児への授乳時と夫婦で子育ての会話を行う時は解消される。

という科学的な根拠は、離婚率の解消や子育ての負担軽減に一定役立つのではと感じています。

総じて子育てにはまだ理解されていない苦労や問題が多く存在していると、この番組を見て感じました。
こうした科学的な根拠は、現在問題とされるさまざまな子育て環境の改善について一定の検討材料と成り得ると思います。子育てという考え方については、子育て神話に対する認知差も大きな問題となっています。
確かに先人の子育てに対する苦労への認識も大切ですが、現代の子育て環境が昔と大きく異なることから、今後の子育てという新たな考えは必要だと考えます。

【ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育ての第2段が放送されます!】

この番組の第2段が3月27日(日)の午後9時からNHKにて放送されます。
ママたちが非常事態!?②~最新科学で迫るニッポンの子育て~

ご興味のある方は是非ご覧ください。