今日はコールスローサラダ作りのお手伝い。
エプロン姿から本気度合いが伝わります。
おままごとも大好きですが、本物はもっと興味あるようです。
前回書かせていただいた、NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」の続きです。
前回の内容は以下のアドレスでご確認ください。
NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」について①
③2歳すぎから始まる「いやいや期」はこどもの成長過程に起こる必然的なもの。
こどもの「いやいや期」に悩む親は多いのではないでしょうか。
私の娘もちょうどこの歳で、「いや!」という言葉が多くなりました。
動物は生後まもなく脳が発達していて、睡眠リズムなども大人と変わらないそうです。
しかし人間の場合、新生児の脳はおよそ400gに対して、成人は約1300gと大きな差があります。
二足歩行を人類が始めた時、骨盤の形が変化して産道が狭くなりました。
胎児はこの狭い産道を通れるように、脳が未熟で小さいうちに生まれるようになったことが原因だそうです。
動物とは異なり、人間の脳は出産後に10年以上もかけてゆっくりと成長していく必要があります。
上越教育大学の発達心理学研究室で、子どもの忍耐力を調べる実験を行いました。
いやいや期を終えた6歳児と、いやいや期真っ盛りの3歳児、それぞれ別々の部屋に入れます。
こどもたちにはクッキーが1枚用意されます。
それぞれに「5分間食べずに我慢すればクッキーをもう1枚あげる」と説明して席を外し、こどもを1人にします。
この結果、6歳児は5分間我慢して約束通りクッキーを2枚もらえました。
一方、いやいや期真っ盛りの3歳児は、実験開始から4分後にクッキーを食べてしまいます。
「クッキーを食べたい」などの欲求は脳の中心から生まれる感情ですが、この時のいやいや期を終えた6歳のこどもの脳内では、抑制機能を担う「前頭前野」という部分が活発に働いて欲求を抑えます。しかし、まだ脳の発達が未熟な3歳のこどもは、この抑制機能がうまく働かないことがこの実験でわかりました。
私も娘に対して不快感を抱いた経験があり、自己嫌悪に陥った経験があります。
「うちの子はちょっとおかしいのかな。自分を責めたり。。」
番組の中で、いやいや期真っ最中のこどもを育てるお母さんのコメントです。
この時期の子育てをする親の多くが、このいやいや期について悩んでいると思います。
こどもの成長過程に起こる必然的なものという考えに基づいて、今後の子育てを考えることも重要であると感じました。
④ママへの準備。出産前から子育てに携わることで母性を育てることができる。
大阪医科大学の佐々木教授は母性に関するある実験を行いました。
出産を経験していない女子大生数名が3ヶ月にわたって、週に1回・2時間 赤ちゃんの世話を体験します。
実験終了後、彼女たちの脳を調べると育児に関わる脳内の働きが活発化し、子どもに親しみやすさや愛情を感じやすくなっていたという結果が明らかになりました。
母性は先天的なものではなく、子育てにかかわるなど、いろいろな経験をする中で母性のスイッチが入り、自分が妊娠して出産することで本格的に母性が活動を始めることがわかっています。
私は母性とは女性が生まれ持ったものだと考えていました。
子育てに重要な母性の働きが、子育て前にこどもと触れ合う環境によって育まれることが事実なら
中学生や高校生の時期に、こどもと触れ合う機会が多く取り入れられることが望ましいと考えます。
続きはまた次回書きます。