現在苦楽園地域では防災啓発課の皆様と地域の方が一緒になって地域防災マップの作成に取り組んでいます。
この取り組みは市が作成した防災マップや情報をもとに、自助・共助のために必要な地域の方だからこそ知っている危険な箇所や避難経路、課題について話し合い、地域独自の防災マップを作成するというもので、すでにいくつかの地域では作成されております。
私も地域防災について勉強させて頂くために6月の説明会から見学をさせていただいております。
初回では作成に関する流れの説明を行いました。
前回7月に行われた会では具体的に番町ごとに分かれて実際の防災地図を見ながら作成のやり方をレクチャーしてもらいます。
そして9月末までにそれぞれ町内の方が具体的な危険箇所を町歩きによって調べ、次回その情報をもとに地図完成に向けて話し合いを行います。
苦楽園地区においては主に豪雨による土砂災害が中心となるハザードマップの作成となります。
近年では集中豪雨による被害が深刻です。大きな被害が起こらないように予め危険な箇所に関心を持ち、常時より対応を行うことはとても重要だと思います。
このマップ作成で重要なのは、実際に住んでいる地域の方だからこそわかる危険箇所の抽出です。
特に長年住んでいる方は、最近引っ越しして来た方よりも「ここは昔から大雨の時は危険だ」「この通路は大雨の時は避難通路には向かない」など地域の状況を良く理解しています。そんな情報を共有できるのが大きな利点です。
前回チーム分けの時に、「たまたま女性しかいない地域があるので参加してもらえないですか?」というご提案を頂きました。もちろん、ご迷惑でなければ貴重な経験なので喜んでお受けしました。
ただ私は近所とはいえ苦楽園に住んではおりません。そこで、担当番町をポスティングしながら危険箇所を確認することにしました。ちょうど少しチラシが余っており、最後どこに配布するか悩んでいたのでこの機会にお配りさせて頂きました。
私が担当した地域は苦楽園5番町と6番町ですが、じつは特徴的な作りになっています。その特徴とは町が袋小路状になっており避難経路がとても限定されていることです。5番町は町が段状に縦にそって(西側と東側)分かれており、同じ町でありながら車では行き来できません。しかも車で入れる通路はそれぞれ2箇所程度に限定されています。6番町も六麓荘から入る通路と西側の芦屋に抜ける通路の2箇所です。もしこの通路が分断されると一時的に孤立した状態に陥る危険性があります。また南側に避難する経路は5番町西側と6番町においては長い階段のみとなっており、こちらも豪雨の場合は注意が必要です。またそれぞれの町には山からの水路があり、大雨の時は近づかないよう心掛けることも大事です。
そんな箇所を写真に収めながらポスティングを終了。
次回の提出期限までに私なりにまとめたレポートを提出させて頂く予定です。
会の中で人と防災未来センターの主任研究員の方が土砂災害の怖さについてビデオや資料で説明されていましたが、自然災害は本当に恐ろしいです。大事なことは状況が悪くなる前に出来るだけ早く親戚などの家に避難するなど自主的な対応が重要です。特に高齢者や小さなこどもを持つお母さんが逃げ遅れて命を落としたケースを見ると、より万全を持って行動することが大事です。
みなさん、大雨の時は余裕をもって行動しましょう。