【教育こども常任委員会】校舎建て替えに伴い、来年8月から尼崎養護学校へ仮移転を予定している西宮養護学校。しかし移転計画について保護者の皆様は不安を抱いています!①


先週の公立保育所に引き続き、今日は朝から私立のニコニコ桜保育園へ1日保育士体験に行ってきました。今回は3歳と1歳を体験しましたが、特に1歳児の保育を体験した時、保育士さんのお仕事は本当に大変だと実感しました。それでも現場の保育士さんはこども1人1人に向き合う丁寧な保育を実践されており、こどもたちはみんな楽しそうに過ごしているのが印象的でした。ニコニコ桜保育園の皆様、お忙しい中、貴重な機会を設けて下さり、本当にありがとうございました!


西宮養護学校は建替工事を予定しています。そこで建て替え工事期間中の仮校舎として、来年8月から田近野町にある尼崎養護学校施設を利用させていただくことになりました。これによって仮設校舎の建設費を抑えることが可能となり、この度の対応について尼崎市さまには感謝を申し上げます。仮校舎としての利用期間が約2年間となることから、市は尼崎養護学校に安全対策の為の耐震工事やエレベーターの更新工事、内装等修繕工事を行う予定となっています。私は11月末に尼崎養護学校の施設を見学に行ってきました。その際に気付いた点として、この移転計画には
■尼崎養護学校の体育館には空調が整備されていない
■田近野町という遠隔地によって看護師の通勤に課題があり、移転後の児童・生徒の送迎に問題が生じる恐れがある
という2点の課題があることから、この度の教育こども常任委員会で質疑をさせていただきました。

まず尼崎養護学校体育館の空調設備についてです。
以下、私の質疑内容と教育委員会の答弁です。

【はまぐち質問】
尼崎養護学校の体育館には空調が整備されていないと聞く。議会から夏の暑さ対策に多くの意見が出ている中で、尼崎養護学校体育館の暑さ対策をどのように考えているのか?

【教育委員会答弁】
夏期の体育は、プールでの授業がメインとなります。その他の授業で、体を動かすことが必要となった場合には、備品のスポットクーラーの購入や空調設備のある感覚・運動室において、行っていくことを考えております。

【はまぐち質問】
西宮養護学校の体育館は仮移転から戻ってくる際に空調の熱源機器が更新される予定だが、例えば設置を予定している空調を尼崎養護学校に仮設置し、現地へ再移転する前に新しい体育館へ移設する案もあると考えるがどうか?

【教育委員会答弁】
技術的には、可能な方法であると考えますが、熱源機器や関連機器を設置する場所の確保や大きなダクトの設置や移設する際に高額な予算が必要となる可能性があることから、箕面市の体育館の簡易な設備の事例のほか、感覚・運動室で授業を行うなどの運用でのやり方を含めて検証することになります。

教育委員会は「夏場はプールの授業がメインであり、その他授業で体を動かす場合は空調設備のある感覚・運動室で対応が可能。体育館にはスポットクーラーで対応も行うので問題ない。」という趣旨の答弁を行っています。しかし、夏の体育はすべてプールによるものではなく、感覚・運動の学習室は在校生全員が入ることができません。養護学校には中枢神経に課題のある子供が多数在籍しており、体温調整が健康保持には一番の課題となっています。こうした課題を踏まえると、スポットクーラーでの対応が本当に十分なのか大きな疑問です。場合によっては体育館での授業、行事はすべて取りやめるしかなく、先の答弁は体育館の空調未整備が及ぼす影響を全く理解していない内容です。

今年の猛暑を考慮すれば、体育館の空調問題は養護学校に通う児童や生徒たちの生命に関わることです。暑さへの対応は十分に行う必要があり、高額な予算が必要だからできないという理由は受け入れがたい内容です。備品のスポットクーラーによる対応が本当に十分なのか、私が提案した仮設置案も含めて他に適切な対応はないのか、改めて検討するよう要望しました。

続きは次回に書きます。今日はここまで。