先週は苦楽園小学校夏まつりでした。木曜日のテント設営から始まり、本日の片付けまで地域の方々をはじめ、小・中学校の児童や先生方など多くの皆様のご協力によって、無事終了することが出来ました。猛暑の中、本当にありがとうございました!
今回は母校県立西宮甲山高等学校放送部のみなさんが、顧問の先生と一緒に当日のアナウンスや機械操作等のお手伝いをして下さいました。30歳近く離れた後輩たちと一緒にお祭りを盛り上げることが出来て大変嬉しい限りです。また準備や片付け、出店には県立西宮北高等学校の生徒や先生の方々もたくさんお手伝いをしてくださいました。みなさん本当にありがとうございました!
苦楽園夏まつりでは、準備や片付け、運営などで人手不足が問題となっています。長い歴史を数える苦楽園夏まつりの運営は、地域における様々な方のご協力によって支えられています。こうした中で、若い方のお力は大変励みになります。苦楽園小・中学校の卒業生など、来年開催を予定している夏まつりのスタッフとしてご参加いただける方は、ぜひ苦楽園夏まつりFacebookページまでメッセージを下さい。宜しくお願いします!
今日は学校施設長寿命化計画についてです。
現在本市では学校施設長寿命化計画の策定が進められています。
学校施設の老朽化の状況を把握した上で、建て替えではなく計画的に改修対応を行うことで使用年数を延長するための計画です。以下の図は長寿命化のイメージです。
学校施設長寿命化計画の策定にあたり、躯体健全性調査と躯体以外の劣化状況調査が実施されました。その結果を踏まえ、以下の基本方針が示されました。
■学校施設の耐用年数を原則80年とする
■市の財政状況をふまえ、予防保全の考え方を採用する
*予防保全=不具合の発生を未然に防ぐために改修し、施設の機能劣化又は不具合の発生確率を低減するために行う計画的な改修
■改修における標準周期の確立
・築後25年目→機能回復のための⼤規模改修工事
・築後50年目→機能回復に加え、教育環境の改善を行う長寿命化改修⼯事
上記の基本方針を基に、長寿命化による第5次総合計画期間(2019年〜2028年度)の費用をシュミレーションによって算出したものが以下の表です。
表によると第5次総合計画期間中の改築にかかる事業費は約248億円となります。また市の報告にれば、改築の対象となる学校は香櫨園小・春風小・安井小・西宮養護・瓦木中の5校となっています。その他、大社中学校についても改築を検討しているとのことです。また第5次総合計画期間の改修にかかる費用は約312億円となります。
長寿命計画の冒頭では、学校施設を全て改築することが困難な理由として「現在の厳しい財政状況」をあげています。しかし本市では「公共施設マネジメントのための基本的な方針」に基づき、平成44年までに総延床面積の約10%を削減する目標を掲げていますが、平成29年3月31日現在で約3%しか達成出来ていないだけでなく、10%削減に向けた今後の具体的な計画は未だ示されていません。
鉄骨鉄筋コンクリート造又は鉄筋コンクリート造の税務上に用いられる減価償却の考え方における耐用年数はおよそ47年とされていますが、5次総期間中に改築を行う5校の平均築年数は53.4年です。このように本市では学校施設について、耐用年数を超えるまで改築を先延ばししていた実態があります。厳しい財源状況が見込まれるとしながら、公共施設全体の具体的な削減計画が示されていない中で、学校施設に限って80年寿命を伸ばして活用するとした方針は受け入れ難い内容です。まずは公共施設全体の削減目標に向けた計画を示した上で、学校施設の長寿命化について検討すべきです。
学校は将来を担うこども達が通う重要な施設であり、地域において核となるべき施設です。加えて避難所など緊急時にも活用する重要な施設です。基本的には基準通りの耐用年数で建て替えるよう、必要な財源を確保することが望ましいと考えます。今後も学校施設長寿命化計画の策定について、しっかりと意見をして参ります。