SNSでは大勢の方が桜の写真を掲載しています。私も議会棟前の桜を撮影に行ったところ、警備員の方に「西宮簡易裁判所の桜がとても綺麗ですよ」と教えてもらったので、写真を撮ってきました。
今年は例年よりも早い開花となっており、散り始めも早くなるかもしれません。何とか入学式まではこの状態を保って欲しいものですね。
前回の続きとなります。詳細は以下のリンクをご参照下さい。
【2018年3月定例会】入札に関する課題について①
【2018年3月定例会】入札に関する課題について②
前回の内容をまとめると
■過去低入札価格調査を実施した17件の工事を見ると、調査基準価格よりも総額で約8,259万円安くなっている(1件あたり平均で約486万円安くなっている)
■適用範囲が5億円以上に引き上げられて以降、過去の適用範囲(1億円以上)に該当する工事案件は23件である
■この23件で仮に低入札価格調査を実施した場合、今よりおよそ3億円契約が安くなった可能性がある
となります。
答弁の中で、事業者当たり2週間ほどの期間を要し、工事案件においては、事業日程上の制約があることから、適用できる案件の範囲は限定的にならざるを得ないとの説明があり、そのご意見は理解できます。しかしながら、低入札価格調査が実施された過去の実績は工事案件全体の9割と高く、調査によって調査基準価格よりも平均で約486万円安くなったこともまた事実です。
本市と同じ中核市における低入札価格調査の実施状況を個人的に調査したところ、適用範囲が最も低いところで1,000万円、最も高いところでは24億7,000万円と幅広く、低入札価格調査を導入していない自治体も多くありました。このような他市の状況を考慮すれば、現時点では低入札価格調査の適用範囲について、未だ効果的な金額が定まっていないのではないか、という見方もできます。
調査基準価格の適用範囲について「いくらが妥当なのか」という部分については他の自治体においても多様な考えがあると推察しますが、少なくとも現在の適用範囲である5億円を下げることによって、経費節減、公金の有効利用の観点において有効となる可能性があります。答弁では「国より総合評価落札方式の入札案件については、最低制限価格ではなく、低入札価格調査制度を採用するよう要請を受けていることもあり、低入札価格調査制度を適用する案件の範囲について見直しが必要である」と答弁がありました。ただこの見直しによって、一定職員の負担が増えることが想定されます。見直しによって調査コストが必要以上にかかってしまうようでは本末転倒です。節減効果と人的負担のバランスに留意しながら、適用範囲の見直しを検討いただくよう要望しました。
今日はここまで。続きは次回に書きます。