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今日は西宮市立中央体育館で行われた『手をつなぐ子らのつどい』へ。
市内小中学校の特別支援学級と西宮養護学校に通うこどもたちが日頃の成果を披露してくれました。みんなとても元気良く、明るくこの大会を楽しんでいました。昭和46年に西宮ライオンズクラブの発案で、第1回が開催された歴史あるこの大会も来年で一旦終わり、以降は各居住地域で交流できるよう新しい取り組みを検討されているようです。障害への偏見によって起こる事件が取りざたされる中、インクルーシブ教育はとても重要です。今後もしっかりと見識を深めて参りたいと思います。

前回の続きになります。以前の内容は下記のリンクをご参照下さい。
9月定例会一般質問 健康医療相談ハローにしのみやの効果検証について①


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【資料7】は西宮市消防隊の出動件数状況及び年齢別搬送状況について表したものです。この表をみれば急病による搬送が6割以上となっており、年齢別では65歳以上の高齢者が半数以上で増加傾向となっています。平成27年度の65歳以上の搬送人数は10,955人ですが、同じ年の65歳以上の人口は12月末時点で109,117人となっており、高齢者の搬送人数の割合は高齢者人口全体の約10%となります。

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また【資料8】は西宮版人口ビジョン・総合戦略の人口推計です。

この表を見れば、老年人口は平成57年まで増加し、その後は減少へと転じます。
10年後の平成37年の老年人口の推計は124,203人となっています。これを先程の高齢者搬送の割合10%に照らし合わせると、10年後の搬送件数は約12,420人となり、今よりおよそ1500人増加することになります。これはあくまでも推計でありますが、高齢者が増加傾向の中で搬送件数も増加することは容易に予測ができます。

事業の目的の1つとされる不要不急の119番要請や救急医療機関の受診を避け、適切な利用を促すことについて、まず不要不急の定義について整理しなければなりません。

総務省消防庁では現在救急車の適正利用の推進等について検討がなされているところで、現時点で明確な定義はないとされていますが、新聞報道での救急の「不要・不急」には、「軽症」をとらえているものもあれば、119番通報のうち、緊急出動を求めていない「いたずら」「間違い電話」「病院の問合せ」「その他消防に関する問合せ」等を「不要」ととらえ、救急出動のうち「不搬送」「軽症」を「不急」ととらえている記事が見受けられます。

救急搬送の利用では高齢者の比率が高く、今後も高齢者人口が増加することを考慮すれば、この世代に対する不要不急対策が必要という見方がある一方で、不要不急な利用は高齢者だけに限ったものではないことや、高齢者の方々が救急搬送の利用を我慢するようなことがあってはならないことから配慮も重要です。

優先されるべき任務が遂行できなくなる事態は避けなければなりません。
今後もより市民の皆様がこの健康医療相談ハローにしのみやを便利だと感じていただき、結果として目的への効果を高めていただくような事業となるよう、委託企業と連携してサービス向上に努めることや、救急搬送の負担が軽減される為にも、消防局救急課との更なる連携を図り課題の共有を行うよう市に要望しました。

この事業は始まってまだ1年程度です。今後もしっかりとこの事業を注視し、事業効果を高めてより良い医療環境となるよう取り組んで参ります。