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毎週日曜日午後6時30分からフジテレビ系列で放送中の人気アニメ番組「サザエさん」のオープニングに、西宮市の酒蔵が紹介されるそうです。放送期間は平成29年4月から6月までだそうです。これは見ないといけませんね!詳しくは関西テレビの案内をご覧ください。
人気アニメ番組『サザエさん』のオープニングに兵庫県内市町の名所や観光地などが登場します

前回の続きとなります。以前の内容は内容はリンク先をご参照下さい。

【3月定例会・一般質問】就学前児童施設の適正配置と今後の整備について③
【3月定例会・一般質問】就学前児童施設の適正配置と今後の整備について②
【3月定例会・一般質問】就学前児童施設の適正配置と今後の整備について①

ここで伝えたいのは「保護者にとって大事なのは保育所だけじゃない。幼稚園も同様に大事だ。」ということです。

保育所待機児童の解消は、保育の実施義務に基づく法の観点から最重要であることはいうまでもありません。しかし義務教育ではないにしても、幼児教育や保護者の育児支援という観点から見れば幼稚園も同様に重要です。答弁では「子育てをするにあたり、保育所、幼稚園、在宅での保育、保護者がいずれを選択するかについては、尊重されるべき」としており、市はその重要性について認識を持ち、改善しなければならない考えを持つと理解しました。一方でこの問題は民間独自の対応に頼らざるを得ないという課題も理解しております。入園が叶わない児童に対して、できる限りもれなく受け入れが出来るよう、私立幼稚園の各園では精一杯のご対応をいただいておりますが、対応にも限界があります。ある幼稚園関係者の方からは保護者に対して申し訳ない、という思いもお聞きしております。

こどもを希望する幼稚園に通わせたいのに、それが叶わないという状況は、自由な育児環境の選択という権利を奪っているとの見方もあり、改善しなければなりません。そして最も問題なのは、この実態について市が把握出来ていないということです。このような問題が起こっている地域では、保育の受け入れも同様に問題となっている可能性が高く、保育所だけでなく幼稚園にも入園できるか不安を抱えている保護者の方々も多くいらっしゃいます。そのような中で市立越木岩幼稚園が閉園の危機を迎えるという、地域の需要と逆行している現状を、保護者の方々が受け入れられるはずがありません。

前回のブログで掲載した資料にある在家庭児童の実態把握はあくまでも大まかな予測にすぎず、問題の解決には信頼性の高い実態の把握が必要です。児童手当の現況調査や3歳児検診の案内時に配布されるアンケートを活用する方法などを用いて、効率的かつ改善に有効な方法で実施すべきです。

この調査で把握すべき重要な項目は、幼稚園、保育所それぞれにおいて保護者が第一希望としている施設はどこなのかを把握することです。こうした調査によって、入園問題だけでなく送迎に関する課題も見えてきます。幼稚園の入園問題は保育所の待機児童問題と比べて緊急性が弱いという見方もあることから、入園が叶わない保護者が我慢をしている可能性や、面接の結果で入園できなかった可能性もあることから、面接に落ちて恥ずかしいといった心理的な理由によって表面化しづらいことが、保護者の方々のご意見から伺えました。こうした方々にとって、意見を述べやすいアンケートは有効です。実体把握を実施せずに入園課題の改善が図られないまま、保育需要だけを勘案した施設整備は実施すべきではないと考えます。西宮市の幼稚園需要は未だ高い水準でもあることから、保育・幼稚園双方の需要の把握と対策、その需要に沿った適正配置のあり方を検討し、施設整備を進めるよう要望しました。

また幼稚園に入園が叶わない保護者の方々への窓口対応の強化も進めるべきです。現状は保護者が全て情報収集に努めなければならないことから、負担も大きくなっております。保護者負担の軽減はもちろん、幼稚園環境の重要性を考慮すれば入園できなかった保護者への対応がより効果的となるよう、私立幼稚園とのご協力も仰ぎながら窓口対応の改善にも努めるよう要望しました。

幼稚園の入園問題が改善されるよう、引き続きこの問題について取り組んで参ります。