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先週末に母校である県立西宮甲山高等学校で開催されたお祭り「甲山フェスティバル」へ行ってきました。毎年この甲フェスと同じ時期に学校で開催される甲山高校同窓会「基の会」の総会に参加させていただいております。基の会では今後入学の対象となる市内中学校に対してPR活動を行う甲山高校の活動について、ポスター作成など支援を行っているようです。また同窓会を開催するためのサポート等も行っており、一緒になって甲山高校を盛り上げようと頑張っています。もし卒業生の方々で関心のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ基の会の総会へご参加ください。

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6月6日に芦屋市環境処理センターにて開催された、第二回西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討委員会を傍聴してきました。

前回のブログで広域化に関する基本的な考えを書かせていただきました。ご参照ください。
西宮市・芦屋市ごみ処理広域化について①

2回目の検討会議では
・広域化を進める上で確認すべき基本的な項目
・メリット及びデメリット
・広域処理の運営方法
・広域処理に係る費用負担
について、事務局から資料による説明を行った後に両市から質疑が行われました。

説明内容と質疑をまとめました。

今回の広域化への是非を検討するにあたり
・広域化を実施した場合、西宮市がどれだけのメリットを有するのか?
・西宮市・芦屋市どちらに施設を整備するのか?
・広域処理を行うための組織はどうあるべきなのか?
・最終的に芦屋市・西宮市での費用負担をどのように考えるのか?
が重要なポイントだと考えます。

先日行われた検討会議の質疑内容を踏まえ、これらについて西宮市議会議員の立場として1つずつ検証していきます。

<広域化を実施した場合、西宮市がどれだけのメリットを有するのか?>
【資料1】

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資料1は広域化を進める上で想定されるメリットとデメリットを表にしたものです。メリットについては、大きくライフサイクルコストの削減環境負荷の削減、さらに災害廃棄物仮置場の確保に分けられます。

【資料2】

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(ライフサイクルコストの削減)
資料2のグラフは芦屋市・西宮市が単独で焼却施設を整備した場合と、広域によって整備した場合のイニシャルコストの変動を表したものです。この表を見れば広域化を進めることで
■芦屋市はイニシャルコストが大きく下がる
■西宮市は芦屋市ほどイニシャルコストが下がらない
ことが理解できます。

【資料3】

資料3

(環境負荷の削減)
資料3はエネルギー回収効率をグラフ化したものです。こちらも先ほどのイニシャルコスト同様に芦屋市・西宮市が単独で焼却施設を整備した場合と、広域によって整備した場合で比較しています。

この表を見れば広域化を進めることで
■芦屋市はエネルギー回収効率が5%上がり、効果が高い
■西宮市はエネルギー回収効率が1.5%上がるが、効果はそれほど高くない
となることが理解できます。

(災害廃棄物仮置場の確保)
災害対策基本法に基づいて策定された西宮市地域防災計画の中には、「災害廃棄物処理の考え方」として災害廃棄物仮置場に関する設置の必要性が示されています。22年前に発生した阪神淡路大震災では甲子園浜にある空き地を仮置場として活用し、1日も早い復興を目指して生活基盤の高いところから優先に撤去した瓦礫を収集して分別作業を行いました。しかしながら
・現在甲子園浜の空き地には公共施設が整備されており、災害廃棄物仮置場として活用ができない
・南海トラフ地震や上町断層帯による震災を想定した災害廃棄物仮置場の候補地確保が現状は十分ではない
・当時は瓦礫を積む高さを20m以下としていたが、平成26年に環境省が示した災害廃棄物対策指針には「火災等の恐れから積上げ高さを5m以下に抑えるなど必要面積の算定に考慮する」との記載があった
などの問題から、新たな災害廃棄物仮置場の確保が必要です。

以上の内容を踏まえると
■広域化によるライフサイクルコストや環境負荷の恩恵は、芦屋市は高く、西宮市は低い
■広域化を進める上で廃止する処理施設の跡地は、両市が共同で利用できる災害廃棄物仮置場としての活用が必須となる
ということになります。

今日はここまで。続きは次回書きます。